いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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レジェンドを超えて。 overcome the legend

2015-05-07 19:31:20 | 日記
 (1)横浜DeNAの三浦大輔投手(41才)が5月5日のヤクルト戦で先発して6回を投げて23年連続の勝利をあげた。日本では工藤公康(ソフトバンク監督)、山本昌(中日投手49才)さんと並んでプロ野球記録(報道)となった。

 米国大リーグでは40才を超えたイチロー選手(マーリンズ41才)も第1線で活躍中で、両者に共通するのはとても40才を超えたとは思えないスレンダー(slender)な締まった体形だ。
 日ごろの精進(devotion)、トレーニングのたまものだろうが、近代スポーツの科学的トレーニングに食事管理、医学対応などプロスポーツのトレーニング技術の高度化も選手寿命を伸ばしているのは間違いない。

 (2)「レジェンド」と讃えられて男子スキージャンプ競技でワールドカップ表彰の最年長記録を更新中の葛西紀明選手(42才)は、3年後の2018年韓国平昌冬季オリンピックへの出場はおろかその8年後の26年開催大会に立候補を検討している地元の札幌大会にも出場する意気込み(報道)まで語っていた。

 葛西選手はワールドカップでも日本人ジャンパーとしてひとり表彰台(3位以内)にあがるほど実力も高く文句のつけようもない活躍、記録であるから、仮に11年後のあるとすれば札幌冬季オリンピックへの出場を表明しても今の時点では何の差し障りもないところだ。

 (3)何の競技であったか選手名も記憶にないが、過去のオリンピック大会で大いに期待されながら活躍できずに、帰国する会見で次の4年後のオリンピックでのリベンジを口にした選手がいて、これを聞いた国内組で4年後のオリンピックを目指して頑張っている選手から「そうはいかない。当然のように日本代表になれると思われても困る」(趣旨発言)という反発の声も聞かれたことがあったことを思い出した。

 葛西選手は42才でも世界の若い代表選手にまじって卓越した実力、記録、成績を残しているが、これを超える若い有望選手が出てこないうちは日本の男子スキージャンプ競技での将来展望、発展がひらけないのも事実だ。
 葛西選手に平昌大会のまたその先の仮にあるとして札幌大会まで日本代表を当然のように誇示されては、日本の若いスキージャンパーもだまってはいられないはずだ。

 (4)スポーツ評論家の張本勲さんがプロサッカーJ2で現役の三浦知良選手(48才)にそろそろ引退したらどうかとコメントしたとの報道があって話題となっていた。
 三浦知良選手も48才とは思えないスレンダーな体形で、J2リーグでも出場機会がありやはり最年長ゴール記録を更新中だ。

 三浦知良選手の場合はJIリーグではなくその下部のJ2リーグでの現役なので、日本を代表する若手有望選手の出場機会を奪うなどという問題もないので、それこそJ2チームの事情により必要とされるのであれば周りがとやかくいう問題でもない。
 個人の自由、意欲とチーム評価対効果の判断思考の問題である。

 (5)しかし葛西紀明、三浦大輔、山本昌選手のように40才を超えて第1線で活躍している選手の実力、努力、記録には大いに敬意を示すべきものではあるが、彼らが第1線で活躍している間に若手有望選手が彼らの実力、努力、記録をのり超える(overcome the legend)ようでないと、その競技の持続的発展性(sustainability)は望めない。

 日本スポーツの国際競争力の向上は培(つちか)われないことになる。葛西選手が11年後の仮に立候補を検討している札幌冬季オリンピックまで現役を続行して当然のように日本代表として出場を目指すと語らせるようでは、国内若手選手の実力が問題にされていないということだ。
 国内組若手プレーヤー、アスリートの大いなる奮起が必要だ。

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