いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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参院選が問う意味。 meaning of election of the house of councilors

2019-06-25 20:14:38 | 日記
 (1)安倍内閣支持率が40%台をキープして、野党は軒並み支持率ヒト桁という政治状況はこれまで経験したことがない事態だ。09年民主党政権の自己崩壊のトラウマが尾を引いて現在の野党への失望感が国民に定着して野党は政党条件維持にきゅうきゅうとして自己保身に走らざるを得ない政治状況では勝負にならない。

 党首討論でも安倍首相が解散を持ち出すことを警戒して内閣不信任案、解散総選挙にあえて触れないなど、政府追求の重要問題が浮上している中でこれまでなら考えられない野党の敵前逃亡型の政治堕落(corruption)だ。

 (2)確かに野党にとってヒト桁台の支持率では何も失うものはないものだが、ひとつ間違えばこれ以上選挙で議員を減らせば政党要件維持の危機にも追い込まれる危険性もあり、こちらの方にきゅうきゅうとしていては政権に立ち向かうことなど期待するほうが無理というものだ。

 ここまできたら「政策」勝負に出るしかないのだが、野党としては革新的、建設的政策を打ち出せば政権、政府にかすめとられるという不安、不満もありジレンマもある。

 (3)安倍首相が消費増税分を財政健全化ではなく教育無償化にあてるという政策は09年民主党政権が高校無償化政策として打ち出したもので、その後政権に就いた安倍政権も政策として主張し出したものだ。

 立憲民主党が夏の参院選に向けて「野党第一党」としての公約を発表した。枝野代表が「野党第一党」としての責任を述べた時にはどこまで本気なのかあ然としたが、確かに立憲民主党は野党第一党ではあるがせいぜい5~6%の支持率で自民党30%台に比べて問題にもならないもので野党第一党の言葉が色あせて見えるものだ。

 (4)枝野代表は「自民党に代わるもう一つの選択肢、国家ビジョンをしっかり示す」(報道)として同性婚容認、原発ゼロ、辺野古工事中止、消費増税の凍結、改憲反対などを打ち出したが、党内からは「票を取る内容になっていない。もっとホットなものがほしい」(同)との不満の声もある。

 枝野代表はこれに「衆参同日選があるかもしれないことを考えると、もう時間がない。勘弁してほしい」(同)と理解を求めたと言われて、これで「自民党に代われる」選挙公約といえるのか、つまりは野党間の勢力基盤の確保が優先する参院選構図でしかない。

 (5)今夏の参院選は安倍首相(総裁)が二期6年の党総裁任期の規定を改正して3選を果しての国政選挙なので、参院選とはいえ安倍首相、内閣の延長に対する政治責任が問われる選挙だ。

 議会制民主主義、議院内閣制の政治ではその後の党規定の改正まで考えて負託しておらずに、そうなら直近の選挙で国民の判断、審判が求められるのは必要なことだ。

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