いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

日米の80年。 80 years of japan and USA

2021-12-09 20:21:09 | 日記
 (1)12月8日はJ.レノンがニューヨークで銃弾により亡くなった日であり、かっては旧日本軍が真珠湾を急襲して米国を攻撃し、第2次世界大戦へと突入していった日だ。J.レノンは「イマジン」で国境もない、戦いもない平和な世界を想像しようと説いたが、米国ハワイでの真珠湾攻撃80年の記念式典にバイデン大統領がメッセージを寄せて、日米両国は恩讐を乗り越えて友好関係を築き「敵から親しい同盟国に変わった」(報道)と述べた。

 (2)米軍により2度の原爆投下を受けた唯一の戦争被爆国の日本が、日米安保条約で米軍の核の傘に守られている現実を日本国民、米国以外の世界の人々がどう受け止めているのかはわからない。

 沖縄に国内米軍基地の70%以上が集中して日常生活が危険にさらされて、地位協定で不平等、治外法権化している現状はバイデン大統領のいうような「友好関係を築き、親しい同盟国」という現実印象からは遠い。

 (3)日本は旧日本軍によるアジア侵略植民地支配、第2次世界大戦の被爆敗戦の反省に立ち、好むと好まざるとにかかわらず戦力を保持せずに、交戦権を有しない平和憲法のもとに近年の中国の軍事力強化、不法、不当な海洋進出、関与で緊張感を増すアジアで、日米安保、軍事同盟国により日本の国防、防衛を強化する必要性を認識させられている。

 (4)日米安保、地位協定による日本の治外法権化は、日本の安全、防衛とともに主権、独立国家としての問題でもある。80年前に日本が真珠湾を急襲し、米国が日本に宣戦布告して始まった第2次世界大戦は日本への米軍による2度の原爆投下で終戦して、バイデン大統領の真珠湾記念式典へのメッセージのいうように、日米両国は恩讐を乗り越えて敵から親しい同盟国に変わったといわれても、日本国内の米軍は好き勝手のやりたい放題で米軍関係者の国内事故、事件の捜査権は日本にはなく、米軍犯罪者の裁判権も一次的には日本にはなく、日本はこれで主権国家、独立国家といえるのかという現実感、問題だ。

 (5)米国が日本を親しい同盟国というなら、沖縄県民の願いにも耳を傾けて、沖縄米軍基地の負担軽減、国民、沖縄県民の人格権、日常生活を脅かす不平等な地位協定、事故、事件の対応の見直しにも協力すべきだ。

 そうした本来の本当の「友好関係、親しい同盟国」としての日米関係が築かれてこそ、中国の軍事力強化による不法、不当な海洋進出、関与、北朝鮮のミサイル、核の脅威のアジア情勢に対しての日米同盟関係が強固で必要な抑止力としての日米関係といえる。

 (6)バイデン政権は混迷するアフガンから国外避難を希望する関係者を残したまま米軍を撤退させて国際社会から批判を受けて、有事の時に本当に米軍が日本を守るのかという懸念に対しても不安をみせて、米国の歴史的優位性がみえる表向きの外交礼的なレトリック(rhetoric)な「言葉」のメッセージにだけ頼っているわけにはいかない。
 過去を反省し、未来に向いた日本国民の理性、知性、深慮がためされている。

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