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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ゴーンは無罪か。 is ghosn not guilty

2020-04-29 19:53:14 | 日記
 (1)今年の年明けはゴーン元会長・被告の突然のレバノン滞在のニュースからだった。グローバル時代にグローバル時代だからこそか出入国管理が行き渡っている中でのゴーン元会長・被告の日本脱出行には驚かされた。

 その後新型ウイルス感染流行拡大が世界を覆い危機的状況の中での突然のゴーン元会長・被告に対する独占インタビュー「深層カルロス・ゴーンと対話」という本の緊急発売紹介だった。
 
 (2)新聞の書籍宣伝文句では元東京地検特捜部検事・弁護士の郷原信郎氏がゴーン元会長・被告と10時間の単独インタビューに成功して「深層究明」をするというものだが、これに田原総一朗さんが「この事件は日産と経産省による正義を装ったクーデターだとはっきりわかった」という謳(うた)い文句がついて、堀江貴文さんの「これは日本の司法制度が間違っていると世界に伝えるチャンスだ」とのコメントも載っている。

 (3)どうして郷原信郎さんだけがゴーン元会長・被告と10時間の独占インタビューに成功したのかわからないが、ゴーン元会長・被告は以前レバノンで記者会見に応じた時に日本の取材メディアは指定されてほとんどのメディアは除外されて取材できないものだった。

 記者会見はゴーン元会長・被告の宣伝媒体に利用された印象の残るものだっただけに、今回の10時間単独クインタビューがどういう意図、目論みをもってなされたものなのか素直には理解できない。

 (4)本来ゴーン元会長・被告は日本で裁判を受けることになっており、検察、被告側双方で詰めの訴訟争点が整理されていたわけで、ゴーン元会長・被告としては裁判をとおして言うべき主張、本人が言うように無罪(not guilty)を主張すべき立場にあった。

 今回のゴーン事件では日本の司法のやり方は海外からは人質司法とみられて批判され、確かに一件、一件終わるたびに次々と犯罪立件を加えていく、そのために拘留を続けていくやり方には証拠主義にもとづかない自白偏重の問題点はあって疑問はあるが、ゴーン元会長・被告も完全無罪を主張して全面対決を主張して(報道)いる中ではひとつひとつ証言、証拠を積み重ねていくことは必要で、検察からすれば証拠固めとしては必要な取り調べ作業と考えられる。

 (5)郷原信郎さんだけがゴーン元会長・被告の10時間単独インタビューに成功したものをどう理解して受け止めるのか、田原さんや堀江さんがこういう事例でどう言おうと自由だが、検察側の主張さらに裁判を通しての裁判官の判断もあっての「深層解明」でなければならないのだ。

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