(1)新年最初のセリ市で大間クロマグロ1本(222キロ)が1億5千万円の最高値でセリ落とされた。香港の業者との一騎打ちで日本のセリ市で有名なすしチェーン店が意地と財力にまかせて破格のセリ値で落とした(sell a tuna at market auction)。巨人の坂本、長野選手の年俸相当分の値段だ。
近年は世界的な和食健康文化のブーム定着でアジア圏でも日本すし店が次々とオープンして、経済成長による豊富な財力を背景に中国、香港のセリ業者が日本市場での魚介類のセリ落とし、まとめ買いが話題にもなっている。
(2)今年の新年に1億5千万円でクロマグロ1本をセリ落としたすしチェーン店は、例年セリ市でのマグロ高額セリ落としで有名で、破格の値段でセリ落として比較破格の安い値段で消費者に提供するという手法を使って、慈善事業のようだけど(以前同店長は海外には持っていかれたくないとも言っていた)店の集客力、宣伝力効果への先行投資目当て、経営戦術と見られる。
セリ市だから天井知らずの買い値があって当然だが、クロマグロ1本が1億5千万円とは正月祝儀としてもあまりに異常上場(従来の3倍の最高値)な市場相場で、財力にまかせて市場独占状況は自由経済市場といえども健全な市場競争参加原理とは言えない。
(3)破格値段競争が乱獲にも拍車をかけるもので、健全な漁獲保護文化にも影響するものだ。集客力、宣伝力効果に使われているうちはいいが、一部業者の異常に高いセリ値が市場価格を押し上げて一律物価上昇につながれば、消費者にとっても善良な生産者にとっても困った現象となる。公正取引(fair trade)からも問題だ。安倍首相が物価押し上げ効果を期待したのか、昨日同店長と会って(報道)いる。
公正取引というのは、破格の高額な価格設定による独占セリ落としや赤字覚悟で低価格で商取引をして、平均的、中間的な競争業者の参加を意図的に排除して業界を独占する手法により健全な市場競争参加原理、環境を破壊するものを排除して、自由な市場競争参加力のある公平、公正、安定的な市場価格設定により消費者の生活を守ることだ。
近年の海外からの豊富な財力を背景とした偏(かたよ)った日本市場参加も含めて、一部の特殊な破格値市場競争にはトピックス(topics)に驚くだけでない市場監視が必要だ。
(4)日本経済は長引くデフレ不況で消費者は価格の高い商品は敬遠して購買力が低下して、その反動としての企業収益は軒並み減少して従事者の給料も伸びないデフレ・スパイラル(spiral of deflation)に陥(おちい)っている。
安倍内閣は物価上昇指数2%目標の金融政策でデフレ脱却、まずは景気回復を目指しているが、企業経営者からは仮にデフレ脱却しても直ちに給料UPとはいかない声も聞かれて、消費税引き上げを14年10月からに控えて、物価は上がるは給料は伸びないでは国民生活も大変だ。
(5)日本も生活力の二極化がはっきりしてきて、それぞれに自制の利かない強欲と他力本願の破天荒社会ともなっている。本質、公平、公正を見極める眼力、度量(magnanimity)が求められている。
近年は世界的な和食健康文化のブーム定着でアジア圏でも日本すし店が次々とオープンして、経済成長による豊富な財力を背景に中国、香港のセリ業者が日本市場での魚介類のセリ落とし、まとめ買いが話題にもなっている。
(2)今年の新年に1億5千万円でクロマグロ1本をセリ落としたすしチェーン店は、例年セリ市でのマグロ高額セリ落としで有名で、破格の値段でセリ落として比較破格の安い値段で消費者に提供するという手法を使って、慈善事業のようだけど(以前同店長は海外には持っていかれたくないとも言っていた)店の集客力、宣伝力効果への先行投資目当て、経営戦術と見られる。
セリ市だから天井知らずの買い値があって当然だが、クロマグロ1本が1億5千万円とは正月祝儀としてもあまりに異常上場(従来の3倍の最高値)な市場相場で、財力にまかせて市場独占状況は自由経済市場といえども健全な市場競争参加原理とは言えない。
(3)破格値段競争が乱獲にも拍車をかけるもので、健全な漁獲保護文化にも影響するものだ。集客力、宣伝力効果に使われているうちはいいが、一部業者の異常に高いセリ値が市場価格を押し上げて一律物価上昇につながれば、消費者にとっても善良な生産者にとっても困った現象となる。公正取引(fair trade)からも問題だ。安倍首相が物価押し上げ効果を期待したのか、昨日同店長と会って(報道)いる。
公正取引というのは、破格の高額な価格設定による独占セリ落としや赤字覚悟で低価格で商取引をして、平均的、中間的な競争業者の参加を意図的に排除して業界を独占する手法により健全な市場競争参加原理、環境を破壊するものを排除して、自由な市場競争参加力のある公平、公正、安定的な市場価格設定により消費者の生活を守ることだ。
近年の海外からの豊富な財力を背景とした偏(かたよ)った日本市場参加も含めて、一部の特殊な破格値市場競争にはトピックス(topics)に驚くだけでない市場監視が必要だ。
(4)日本経済は長引くデフレ不況で消費者は価格の高い商品は敬遠して購買力が低下して、その反動としての企業収益は軒並み減少して従事者の給料も伸びないデフレ・スパイラル(spiral of deflation)に陥(おちい)っている。
安倍内閣は物価上昇指数2%目標の金融政策でデフレ脱却、まずは景気回復を目指しているが、企業経営者からは仮にデフレ脱却しても直ちに給料UPとはいかない声も聞かれて、消費税引き上げを14年10月からに控えて、物価は上がるは給料は伸びないでは国民生活も大変だ。
(5)日本も生活力の二極化がはっきりしてきて、それぞれに自制の利かない強欲と他力本願の破天荒社会ともなっている。本質、公平、公正を見極める眼力、度量(magnanimity)が求められている。