(1)民主主義には政教分離の理念、原則論はあるが、政治支配、宗教独善排他性をそれぞれの領域にまで介入して自由かっ達な活動を阻害して組織を独裁支配することが問題であって、気の利いた啓発論であれば政治、宗教の問題点を相互に指摘、示唆することは自由であっていいところもある。
ローマ法王が1日の新年ミサで「規制のない金融資本主義(financial capitalism)にみられる利己主義(egoism)、個人主義的な傾向、さまざまな形態のテロ・犯罪」が世界の「緊張と紛争の温床」になっている(報道)と指摘した。
(2)米国議会では、中間所得層への減税政策の継続が期限切れの年末ギリギリに一転合意されて、年明けの急激な財政緊縮事態が回避されて世界にひろがる可能性もあった財政金融不安危機も一応回避された。
これを受けて円安が進み2年5か月ぶりに1ドル87円に回復した。日本の輸出基幹産業の自動車ほか製造業にとっては経営採算のとれる90円に近づいて、年明け幸先(さいさき)のいいニュースだった。
(3)米国には日本同様に財政赤字の削減問題が残っているが、民主、共和党ねじれ議会の中でこちらは先送りとされて、米国内の経済不安は依然として解消には向かっていない。
米国、EUの財政金融不安の影響が瞬時に円高となって世界に波及する経済構造をローマ法王は批評、指摘した。
日本と米国もともにねじれ議会を抱えて、それぞれの党内事情、主導権争いを反映しての独自論を主張し合って国益、世界益を損ねている独善独断政治の現実だ。
壮大な政治、経済、平和の連合実験のEUも、EU各国の財政金融政策の努力、改善への不信感から懐疑的になって連合体(union)としての協調効果が見られない。
(4)ローマ法王が批評、批判する「金融資本主義にみられる利己主義、個人主義」がぶつかり合って世界の緊張の温床になっている。さらに経済成長の著しい新興国の中国、インド、中米諸国もいまだ世界経済の協調主義の中心軸の中に参画しようという気概、責任も見せずに、利己主義、個人主義に甘んじて世界経済は回復基調に向かわせない。
すでに世界経済の主導権は先進国G8から新興国を含めたG20に移行しているのだ。
(5)ローマ法王は金融資本主義の利己主義、個人主義、テロ犯罪が世界の緊張と紛争の温床と指摘、批評しているが、世界の紛争の大きな主流のひとつはイスラム国家と米国(キリスト教)の対立宗教戦争、国際テロ紛争でもある。
足元の宗教問題にこそ、普遍的な平等、博愛理念、信条に反した排他的な宗教の利己主義、個人主義の度量の狭さを考察し、語るべきだ。
(6)パレスチナが国連からオブザーバー国家に認められながら、イスラエルとの関係に変化は見られず、シリア内戦ではこれまでに6万人が死亡していると言われて(報道)も解決に向かわないのは、米国、ロシア、中国の利己主義、個人主義の大国イズムが障害となっているからだ。
政治、経済、平和、宗教問題にどこからでもいい、領域を超えての指摘、示唆、啓発する発言があっていいだろう。
ローマ法王が1日の新年ミサで「規制のない金融資本主義(financial capitalism)にみられる利己主義(egoism)、個人主義的な傾向、さまざまな形態のテロ・犯罪」が世界の「緊張と紛争の温床」になっている(報道)と指摘した。
(2)米国議会では、中間所得層への減税政策の継続が期限切れの年末ギリギリに一転合意されて、年明けの急激な財政緊縮事態が回避されて世界にひろがる可能性もあった財政金融不安危機も一応回避された。
これを受けて円安が進み2年5か月ぶりに1ドル87円に回復した。日本の輸出基幹産業の自動車ほか製造業にとっては経営採算のとれる90円に近づいて、年明け幸先(さいさき)のいいニュースだった。
(3)米国には日本同様に財政赤字の削減問題が残っているが、民主、共和党ねじれ議会の中でこちらは先送りとされて、米国内の経済不安は依然として解消には向かっていない。
米国、EUの財政金融不安の影響が瞬時に円高となって世界に波及する経済構造をローマ法王は批評、指摘した。
日本と米国もともにねじれ議会を抱えて、それぞれの党内事情、主導権争いを反映しての独自論を主張し合って国益、世界益を損ねている独善独断政治の現実だ。
壮大な政治、経済、平和の連合実験のEUも、EU各国の財政金融政策の努力、改善への不信感から懐疑的になって連合体(union)としての協調効果が見られない。
(4)ローマ法王が批評、批判する「金融資本主義にみられる利己主義、個人主義」がぶつかり合って世界の緊張の温床になっている。さらに経済成長の著しい新興国の中国、インド、中米諸国もいまだ世界経済の協調主義の中心軸の中に参画しようという気概、責任も見せずに、利己主義、個人主義に甘んじて世界経済は回復基調に向かわせない。
すでに世界経済の主導権は先進国G8から新興国を含めたG20に移行しているのだ。
(5)ローマ法王は金融資本主義の利己主義、個人主義、テロ犯罪が世界の緊張と紛争の温床と指摘、批評しているが、世界の紛争の大きな主流のひとつはイスラム国家と米国(キリスト教)の対立宗教戦争、国際テロ紛争でもある。
足元の宗教問題にこそ、普遍的な平等、博愛理念、信条に反した排他的な宗教の利己主義、個人主義の度量の狭さを考察し、語るべきだ。
(6)パレスチナが国連からオブザーバー国家に認められながら、イスラエルとの関係に変化は見られず、シリア内戦ではこれまでに6万人が死亡していると言われて(報道)も解決に向かわないのは、米国、ロシア、中国の利己主義、個人主義の大国イズムが障害となっているからだ。
政治、経済、平和、宗教問題にどこからでもいい、領域を超えての指摘、示唆、啓発する発言があっていいだろう。