この島は 縦に3㎞横幅が500m狭い所は200mの
モザンビーク北東部から3㎞沖のインド洋に浮かぶ小島。
1991年世界遺産に登録された。
今でこそ訪れる人も少ない小島にすぎないが、
歴史的にも文化的にも大変興味深いところである。
この島は 古くはインド洋貿易で栄えていたがその運命を大きく変えたのは
ポルトガルのヴァスコ・ダ・ガマである。
1498年の終わりヴァスコ・ダ・ガマがこの地に立ち寄ったことで
喜望峰回りのインド航路が開かれた。
この時 彼らを迎え入れた君主の名前、ムーザ・アル・ビックが変化して島名となったという。
その後 ポルトガル人はこの島を拠点として、インドの香辛料や綿花、
内陸の象牙や金、奴隷などの交易を始め港はアフリカ征服の拠点となった。
スエズ運河が出来たのと 1898年現在のマプトが首都となり
港湾も大陸側のナカラ港に移され、モザンビーク島は次第にその重要性を失った。
現在は ポルトガル、インド、アラブなどの多様な文化が交差する美しい
街並みが残っており人々を魅了している。
小さな島の中にはかっての栄華を偲ばせる要塞、モスク、教会が同居し
東アフリカの交易語スワヒリ語が飛び交っている。
しかし 数年前のサイクロンによって島は壊滅的になり
ホテル、劇場等大きな建物もサイクロンで破壊されたまま手直しされることなく
今は その姿のままで世界遺産となっている。
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