明日、11月8日夕方から月が地球の影の中に入る皆既月食が見れます。
ただ、今回の皆既月食は普通の皆既月食とは違う事があります。
天王星が皆既月食真っただ中の赤銅色の月に隠されて見えなくなる「掩蔽(えんぺい) 」という現象が見れます。
天王星は6等級という真っ暗な夜空で肉眼で見えるギリギリの明るさですので、最低限双眼鏡などが無いと分からないと思います。
一連の東京付近での時刻は以下のとおりです。
月食の始まり・・・18:09
皆既食始まり・・・19:17
本影中央・・・・・19:59
天王星入り・・・20:41
皆既食終了・・・・20:42
天王星出・・・・21:22
月食終了・・・・・21:49
天王星の入/出の時刻は地域(経度と緯度)によって大分違って来ますので、正確なところはネットやシュミレーションソフトで確認した方が良いです。
ちなみに天王星の入り時刻は福岡では20:20、札幌では20:49となっています。
私の家の付近では天王星の入りは皆既食終了とほぼ同時の20:42です。
家付近から見た時の状況をシュミレーションソフトで確認すると・・・
赤銅色の月の真下の少し左の所にある星が天王星になります。
拡大すると・・・
分かりやすく天王星が半分隠された瞬間の状態に時刻設定をしてみました。
月は、星々の間を西から東方向に少しずつ移動しています。
そして約29.5日で天を一周する事になります。(上下の移動もあるので全く同じ場所に戻る訳ではありません)
そのため、時には明るい恒星やスバルなどの星団等を隠すこともあって天文界隈を賑わすことがあります。
今回の様に皆既月食中に惑星食が同時に起きるのは
442年ぶり
次回は
322年後
だそうです。
そうは云っても雲があっては見れないですね。
そもそも、私の所では日中に暖められた大気に蓄えられた水蒸気が夕方になって冷えて9時くらいまで雲が湧くことが多いので、その瞬間を見れるかどうかは運次第です。