電気料が本当に高騰していますね。
先日「10年過ぎた売電契約の対応方法」という事で様々な調査をしていましたが、金額の内訳についてはTEPCOのHPなどでも算出方法が公表されていて簡単に確認できるんだろうと思っていました。
ところが、その項目を全部足してもどうしても8000円くらい請求額が高いので、調べまくりました。
でも、電気代の本当の内訳って実際知ってる方ってどれほどいるのでしょう??
大手企業だから請求額に誤りなどある訳ないから請求されたら払えばいい?
そうなのでしょうか?
どんな内容の費用が含まれているのか知って、政府や関係官僚方の言動含めて何をしようとしているのか認識する必要もあると思います。
必ずしも国民の方向を向いているとは思えない事も多々目立ちますから。
結局、不明金だった8000円の差は
「託送料金相当額」
と云う聞きなれない(私だけ?)費用が加算されている事が分かりました。
その事含めて電気代単価の驚愕の事実が判明しました。
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以下に電気代の内訳項目(電化上手)をまとめてみました。
※:電力会社のHP内に書かれている金額は明確に表記されていない場合でも基本、税込み額になっている様ですので、後で税率を考慮する必要はありません。
1.基本料
電化上手の場合10kVAだと、2200円(税込)
2.消費電力費
先日のブログにも付けましたが、以下の金額(税込)になっています。
この単価は2022.10からの適用額です。
3.再生可能エネルギー発電促進賦課金(税込)
3.45円/kWh(使った総電力に掛け算します)
こちらも、適用期間を過ぎると値上げする可能性があります。
4.託送料金相当額
これが、不明差額の原因だった上乗せ費用(税込)です。
なぜ分からなかったと云えば、電力会社のHPの電気料算出方法の説明の中に記載が無いからです。
なぜ分からなかったと云えば、電力会社のHPの電気料算出方法の説明の中に記載が無いからです。
請求書の片隅に小さく書いてあるのを発見して分かりました。
9.46円/kWh(使った総電力に掛け算します)
かなりの高額ですね。
以上が全ての請求額内訳です。
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5.考察
(1)一般的な電気料単価表示の齟齬
以下の項目は
3.再生可能エネルギー発電促進賦課金:3.45円
4.託送料金相当額:9.46円
深夜帯単価とか関係なく使用した電力量で積算されるものです。
******重要******
つまり「電化上手」であっても、全時間帯にこの額
(3.45+9.46=12.91円)
が上積みされて1kwh当たりの実質単価になる訳です。
時間帯 表示単価 実質単価
朝・夕帯 :25.94円/kwh → 38.85円/kwh
昼間帯(夏以外):30.67円/kwh → 43.58円/kwh
昼間帯(夏期) :34.16円/kwh → 47.07円/kwh
深夜帯 :15.12円/kwh → 28.03円/kwh
**************
1Kwh最大47円!! なにこれ! こんなに高いの~!!
だもの、凄い請求金額になる訳だ!
ずっと思っていた「何かおかしい」の原因が判明。
この右側の加算単価額を見たら誰もビックりしてしまうので、わざと分けて別なところで表示して、あたかも左側の表示単価程度で電気が使えるものだと錯覚させる手法を使っているとしか思えません。
時間帯別表示単価に対する加算率を見ると
朝・夕帯 :49.8%UP
昼間帯(夏以外):42.1%UP
昼間帯(夏期) :37.8%UP
深夜帯 :85.4%UP
深夜帯は元の単価額が小さいだけに、12.91円の加算の割合は一番大きく影響します。
見方を変えて、単価総額で考えると
朝・夕帯 :33%
昼間帯(夏以外):30%、
昼間帯(夏期) :27%
深夜時間帯 :46%
上記の割合が、
3.再生可能エネルギー発電促進賦課金
4.託送料金相当額
の費用になっているという事です。
(2)前回ブログでの電力料低減の認識の変化
先日のブログでの電力料の削減対策の結果が単価の相違によって大きく変わってしまいました。
深夜電力(28円/kWh)でのリーフ充電から太陽光発電のみでの充電にすると、1kwh当たりの差額は
28円ー11円(ENEOS電気への売電額)=17円/kWh
もの削減が可能な訳で、それなりの低減が可能と云う事になります。
(40kWの充電で680円の削減)
太陽光発電をフル活用する意味がより深まったという感じです。
更に考えれば、現在こんなに高い買電単価なら太陽光発電の売電額が、たとえ以前の42円だったとしても売らずに自家消費した方がお得だという事です。
ましてや、これから太陽光パネルを導入される方は、売電単価が20円以下ですから「電化上手」のどの時間帯で見ても遥かに売るより自家消費の方が得になります。
普段の消費電力値から、およその概算金額を算出するなら
35円~40円/Kwh
程度を目安として計算すべきでしょう。(電化上手の場合)
(2)その他
「託送料金相当額」は、2016年から加算項目として追加されたみたいで、2023年4月に更なる値上げが決定されているようです。
今回は私が契約している「電化上手」という契約に対する調査しかしていませんが、それ以外のサービスの契約においても
3.再生可能エネルギー発電促進賦課金
4.託送料金相当額
は、同様に加算されると思いますので考慮しないと計算結果に大きな齟齬を生じます。
しかし、なぜ「託送料金相当額」については料金計算説明内に入れずに全く独立した説明にしているのだろう? 全くもって騙し手口の意図を感じます。
※他の契約サービスの方はご自分で正確にご確認ください。
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今は殆どの家の電力計の計測結果を随時、電波でデーターを送っています。
どうやら、その間隔は30分毎の積算電力量となっていて、その30分毎の電力量を小数点2位で四捨五入で算出して単価を掛けて料金を出しています。
四捨五入をする事で、実際の消費電力料(太陽光発電のモニター内データ)より平均0.6%ほど高く計算されます。
今回の調査は、太陽光発電モニター内のデータと電力会社のデータに誤差は無いか?から調査を開始しました。
結果、時刻毎の消費電力の誤差は殆どありませんでした。
この調査結果はとても重要です。
つまり、今後も自分の家の太陽光モニター装置から得られるデーターでほぼ正確な料金シュミレーションが出来るという事になります。
既に、エクセルによる自動算出ツールと、料金シュミレータツールも作りました。
今後は太陽光発電モニター内のデータをPCにダウンロードするだけで状況の確認が出来ますので、様々なシュミレーションによって、太陽光パネルの最適な運用方法を探る事に役立ちそうです。
なんでもっと早く作らなかったんだ!
反省!