湖の周りを回ると云うのは気持ちの良いものです。
常に湖が見えるし、湖に面してると言う事は視界が開けていると言う事です。
暑い日でも、湖面を見るだけで体感温度が何度か下がるような気がします。
前回の猪苗代湖一周に引き続き、今回は翌日8月13日の桧原湖一周ライドの様子をブログします。
しかし、その前に宿泊したキャンプ場の紹介から行きます。
この企画は昨年から企てていたものの、宿泊に関しては一人なら安いビジネスホテルでもチョイスするところだが、仲間がアウトドアが大好きな人ばかりなので、悩みに悩んで決められずにいて1週間前にやっとバンガローの宿泊に辿りついた。
私も昔はテント持参で散々キャンプをしたものだが、今はそれらの装備は古くて重いし家族もやりたいなんて言う者も居ないため2年前に全て処分したため今更買うのもためらいがあった。
なら、バンガローなら安いし手間ないし・・・・
ところが、流石にこのお盆休みの1週間前に予約を取ろうなんて虫が良過ぎる。
バンガローの空きなど見つからず諦めかけた時に、通常のネット検索ではなくキャンプ組合のHPを見たら検索で出て来なかったキャンプ場があったので電話したら・・・・
3畳のバンガローが偶然にも3棟空いていた。
3畳あれば2人は寝れるだろう。 2棟あれば4人寝れる訳で、即刻予約した。
これが大正解。
車の中は自転車が幅を効かせているため多くの荷物は積めないのでテントなど持って行ける状況ではない。
自転車で走り回って疲れているので面倒な事はしたくない。 と云うのが全員の思惑。
現地に着くと、景色は良いし、一棟2000円という格安だし、すぐ近くには綺麗な炊事場とトイレもあって何の不自由も無い。
翌朝に撮った目の前の風景写真です。
この湖は曽原湖で、桧原湖の道路を挟んで東隣にある湖です。
静かな湖面と美しい風景には、来てよかったと思わせる雰囲気があった。
このキャンプ場は「磐梯高原曽原湖キャンプ場」で、ネットでの予約は行っておらず電話予約のみなので意外と穴場だったりするのかも知れない。
3畳のバンガローも、床面積は3畳でも壁が斜めになっていて部屋空間はより以上に広く感じる。
ただ、この周辺にはスーパーは無いので、事前に猪苗代町のスーパーで買い出しをして来る必要がある。
裏手は西日も当たらないので、バンガローの陰で涼しくBBQも出来た。
マツさんが用意したレジャーシートを広げ、私が用意した特設段ボールテーブルにガスコンロに岩のプレートを載せてBBQをした。
みんなで走った後の焼き肉とビールは格別に旨かった。
暗くなってくると、半月の月とその周囲には火星、土星の惑星とさそり座のアンタレスが正三角形を造り、月に華を添えていた。
そう言えば前日は遅くまで何時もの鴫内で星空観察会を開いて沢山のお客さんに来て頂いたが、生憎の曇り空で一瞬程度しか月や土星を見せる事が出来なかったのに今日は快晴な訳だ。
とても残念だった。
私は何時も疲れ切ると直ぐに体調を崩すので、もっと早く寝たかったが寝たのは9時だった。
全員の脳裏には今夜は「ペルセウス座流星群の極大日」である事は云わずとも承知の事だった。
深夜2時半ごろに外から「アッ流れた・・・」ヤマさんの声が響いた。
天文少年はこれで起きない訳が無い。
目覚まし時計より確かな鳴動だ。
何時しか4人全員外に居て夜空を眺めては、「今度のは明るかったね。流星痕も残った!」「人口衛星があそこにも、こっちにも・・・」
と、騒いでいたが、周囲のテントから人が出て来る事は無く、大いびきが延々と鳴り響いていた。
半月の月も夜半過ぎには沈んでいて夜空には天の川がくっきり浮かび上がっていた。
星座は既に冬の星座になっていておうし座のスバルも高く上がっている。
夏だと云うのにものすごく寒くて、バンガローの中でも寝袋を頭まで被って寝た。
この場所は標高800mを超えているが、それ以上に寒気が入り込んでいたのが原因らしい。
さて、前置きが長くなりましたが、いよいよ桧原湖一周ライドの始まり。
サイクリング人生初だったnojiさんは、残念ながら本日のライドは辞退し、移動エイドの乗員となった。
ヤマさんと私の二人で一周する事になった。
6時に起きてカップラーメンをすすり、準備OK!
7時ジャストにスタート。
まだ肌寒いが、その冷気が疲れを吹き飛ばして爽快感に変えてくれ、体に力がみなぎる。
最初から35m/hのハイペースで走り出し、昨日とは打って変ってレース志向の走りになった。
私は常に那須の山岳コースを走っていて心肺機能も鍛えてはいるが、毎日朝練で鍛えているヤマさんにはかなわない。
長い登り坂になると先を越されるが、それでも息を荒立てながら後を付いて行った。
でも、今日はやけにペダルが重いと思っていたら、フロントのギアがアウターになっていたのに気が付かずに坂を走っていて体力を消耗してしまった。
その後ヤマさんのリアのギアが私のより小さいのに、ケイデンスがやけに早いので、何故かと思ったらフロントが3段だった事もその時気が付いた。
昨日、nojiさんの自転車もフロントが3段で、坂道でケイデンスを比較したら私より10程早かったので「楽でいいなァ」と云っていたら、結局私の自転車だけが一番重いギアだった訳だ。
急な坂道ではフロント2枚でも良いからリアはもう一枚大きいのが欲しいところだ。
でも、急な登り坂でも心拍数があまり変化しないところを見ると、まだまだ頑張れる証拠か?
原因は、先が心配で力を温存しようとして楽してる自分の意識かもしれない。
と云っても、レーサーじゃ無いんだからそんなにバカみたいに考える必要も無いのだが、何故かマジに考えてしまう。
ところで、桧原湖一周の途中にはこんな長閑な風景もある。
キャンプ場だったら、さぞ気持ちが良いだろうね。
走り終わった後、ヤマさんは「何時も坂道ではゆっくり走って相手に華を持たせてやってるんだ」と言っていたが、体力差と年齢差が分かっているのならそう云った心使いがあって、楽しいサイクリングになると思う。 ゴルフのハンディと同じですかね。
友人との単なるサイクリングでは無く、レースでその力を十二分に発揮できれば良いわけだね。
まっ。私はレースに出る事も無いし、何時も走っていて知らないチャリダーに抜かれる事もあるし、坂道で抜く事もあるし、自分の走破能力はほぼ中間くらいだと思っている。
と、云うか自分の最大の目的は「走る事が楽しい」と、「ダイエット」な訳で、普段はあまりこんな他人との比較を考える事は無い。
相手が走り出したばかりの人かも知れないし、100km走ってきた人かも知れないし、ギア比、重量などのバイクの性能差や、年齢が20台なのか50台なのか・・・
体力差以外の条件の違うもの同士で比較する意味は無いと思う。
私が体力を付けたい目的は、目の前にある坂道を如何に楽に上がる事が出来るかに掛かっている。 要は自分との戦いな訳だ。
事実、シーズン開始の4月頃に登れなかった坂道も8月頃になると、平然と登って行ける事は毎年経験していて分かっているが、冬に時間が取れない自分としてはそれを継続するのは至難の業になってしまう。
何にしても、残りの人生を悔いなく楽しく過ごしたいものだ。
次は、田沢湖とか十和田湖の一周もしてみたいと思っている。
この二日間、私の企てに乗ってくれたマツさんnojiさんヤマさんに感謝します。
一日目は楽しいサイクリング。
二日目は自己の力への挑戦。
異なる走りが出来た2日間だった。
私にとってはどちらも友人たちと走る楽しいライドだ。
本当に楽しい時間を過せました。
Thank You!