大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

恒大集団 外債の利払いはされたが先行きは不透明に

2021年10月25日 | Weblog
備えよ常に! 備えあれば憂いなし



        



恒大集団の経営破綻問題で揺れる中国不動産

市場、注目された9月の住宅販売実績では

前年同月比16・9%減、8月も19・7%減だった。

中国では、新築のマンションを購入するには

通常購入代金を前払いして、引き渡しまで

数年間も待つのが一般的だという。

数年間にも及ぶ前受け金が、次の開発予定の

土地購入などに当てられて、大規模な開発が

可能になり、恒大集団の場合では140万人もの

人が住居引渡しをして貰ってない事態となった。

9月に債券の利払いが出来なかった恒大集団の

9月の契約売上高は約650億円と、2021年累計の

約7兆8800億円の1%にも満たず、利払いや

経費の支払いどころではない。

だが、10月21日に、恒大集団は米ドル債券の

利息8350万ドル(約96億円)を支払った。

恒大集団は、習近平の個人的な大恩人の

繋がりで、毛沢東時代の中国人民解放軍の

創立者の1人、葉剣英の一族が経営する

「華南の五虎」と呼ばれる広東省のディベ

ロッパーの一つである「合生創展集団」へ、

不動産管理部門の恒大物業集団を26億ドルで

売却を交渉が進めていた。

だが、契約が締結され、実行直前になって

恒大集団側が、契約書の株式価格が、その後に

上昇したことや、代金を契約の代理人ではなく

直接恒大集団側に支払うように求めて契約破棄。

また、EV製造企業の売却も買い手が現れず、

手元現金は銀行管理になっているため、債券の

利払いは出来ないと見られていた。

恒大集団の経営者、許家印は恒大集団の株の

76・26%を保有するほか、約3兆円の私財が

あるとされているが、今回の利払いは政府の

指示で国によりなされたとされる。

中国人民銀行総裁は、17日に「中国経済は

順調であり、中国恒大の債務問題の波及効果は

コントロール可能である」とし、恒大問題は

別問題であって、消費者や住宅購入者の保護を

最優先する」と強調している。

次々と迫りくる利払いや経費の支払いは、

金融業界や市場、国民の不満の様子を伺い

ながら暫くは続けられるとしても、資金は

いずれ底を突き、恒大集団は解体される運命が

待ち受け、習近平の顔をつぶした許家印は

拘束されて牢獄入りは避けられそうにない。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

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