GMは5月末までに、追加再建計画案の提出を迫られて
いますが、5月中旬に入っても再建に向けた力強い話題が
伝わってこないどころか、日本の民事再生法に相当する
米連邦破産法11条申請に備えた準備が進んでいる
ニュースが伝わってきています。
4月末にまとめられ、公表された債権者委員会の再建案の
内容では、GMに残すブランドはキャデラック、シボレー、
ビュイック、GMCの4ブランド、34車種として、これを
販売する系列販売店舗数を42%減らして、3605店舗に、
また、工場は2月の案より更に3工場削減して34工場と
スリム化する内容です。
リストラや工場の閉鎖などに伴う従業員の削減計画は
2万1000人で、4万人体制となります。
UAW(全米自動車労組)もこの人員圧縮は了解している
ようですが、もう一つのGMがUAWの運営する健康保険
組合の基金への出資する200億ドルについて、半分は
現金、残りは新会社の株式で受取る案にも同意している
ようにも伝わってきています。
政府が投入した公的資金の200億ドルについて、半分を
減免し、半分を新会社株式で受取る案も、共に認められた
場合は、新会社株式の50%を政府が保有することになり
GMは「国営自動車会社」、ガバメントモーターズとなり、
UAWが39%の株式を保有する経営者となります。
政府と労働組合が経営する強力な力を備えた自動車
会社の出現を見ることになります。
経営者がストを打つ場面が見られるかも知れません。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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