大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

[コメは足りません] 馬脚を現す政府

2024年10月02日 | Weblog

備えよ常に! 備えあれば憂いなし



        





8月に、棚からコメが消えて国民にコメ不足の

不安が満ち、1ヶ月間余コメ不足に翻弄された。

8月の稲穂が実を付けて結実前の重要な時期に、

九州を中心に台風が居座って田圃が荒らされ、

加えて8月8日に発生した日向灘地震後に、

政府は南海トラフ地震情報[[巨大地震注意]を

発するとともに、1週間の移動自粛やコメと

水の備蓄呼び掛けで、一気にコメと水が消えた。

都市部のコメ不足に対して、大阪府知事が

100万トンあるとされる備蓄米の一時的放出を

申し入れたが、コメは十分あると一蹴。

政府や流通業者は、不足の理由として、

2023年産米の作況指数は平年作以上(101)

だったが、猛暑の影響で品質が低下し、家庭

向けの食用の一等米の比率が減少したと説明。

加えて、旅行制限が無くなったことによる

インバウンド増によるコメの消費増を挙げた。

確かに、これまで特等や1等米が当たり前の

米どころ新潟県のコメが、高温続きでコメの

内部が割れる[胴割れ粒]やでんぷんの形成が

悪く白く濁る[乳白粒]が多くなり2等米が

多くなったことは事実だが、一般庶民は

これらのコメを従来通り買い求めていた。

業務米向け品質のコメが増えたとしても、

収穫総量が大きく落ち込んだのではない。

発表した作況指数101と矛盾する話だ。

インバウンドが食った、と言っても毎月

300万人が滞在中にコメを食ったとしても

せいぜい消費量の0・5%増に過ぎないという。

日本食ブームでコメの輸出が好調に推移して

いることも要因の一つという。

輸出向けは、品質の高いコメが主体であり、

輸出米用の作付け農家が存在し影響は少ない。

政府は、根拠が薄弱な理由を挙げて弁明する。

流通在庫が40万トンあるから安心しろ、と

説明したが、この言葉は[40万トンしかない]と

在庫不足を宣言したのと同じで、1ヶ月分にも

満たない量しか残っていないということだ。

来年は、一段とコメ不足が深刻なる。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし

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