備えよ常に! 備えあれば憂いなし
8月に、棚からコメが消えて国民にコメ不足の
不安が満ち、1ヶ月間余コメ不足に翻弄された。
8月の稲穂が実を付けて結実前の重要な時期に、
九州を中心に台風が居座って田圃が荒らされ、
加えて8月8日に発生した日向灘地震後に、
政府は南海トラフ地震情報[[巨大地震注意]を
発するとともに、1週間の移動自粛やコメと
水の備蓄呼び掛けで、一気にコメと水が消えた。
都市部のコメ不足に対して、大阪府知事が
100万トンあるとされる備蓄米の一時的放出を
申し入れたが、コメは十分あると一蹴。
政府や流通業者は、不足の理由として、
2023年産米の作況指数は平年作以上(101)
だったが、猛暑の影響で品質が低下し、家庭
向けの食用の一等米の比率が減少したと説明。
加えて、旅行制限が無くなったことによる
インバウンド増によるコメの消費増を挙げた。
確かに、これまで特等や1等米が当たり前の
米どころ新潟県のコメが、高温続きでコメの
内部が割れる[胴割れ粒]やでんぷんの形成が
悪く白く濁る[乳白粒]が多くなり2等米が
多くなったことは事実だが、一般庶民は
これらのコメを従来通り買い求めていた。
業務米向け品質のコメが増えたとしても、
収穫総量が大きく落ち込んだのではない。
発表した作況指数101と矛盾する話だ。
インバウンドが食った、と言っても毎月
300万人が滞在中にコメを食ったとしても
せいぜい消費量の0・5%増に過ぎないという。
日本食ブームでコメの輸出が好調に推移して
いることも要因の一つという。
輸出向けは、品質の高いコメが主体であり、
輸出米用の作付け農家が存在し影響は少ない。
政府は、根拠が薄弱な理由を挙げて弁明する。
流通在庫が40万トンあるから安心しろ、と
説明したが、この言葉は[40万トンしかない]と
在庫不足を宣言したのと同じで、1ヶ月分にも
満たない量しか残っていないということだ。
来年は、一段とコメ不足が深刻なる。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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