備えよ常に! 備えあれば憂いなし
日系の金融機関が発表した中国の最近の住宅
関連業績の数字は、悪化が続いている。
1~10月の分譲住宅販売面積は前年同期比
7.8%減で、減少幅は1~9月の同7.5%減から拡大。
新築住宅着工面積も急速に縮小しており、
1~10月は同23.2%減。
不動産開発会社が調達した資金は、1~10月は
同13.8%減で、1~9月より悪化。
当然ながら、不動産開発投資の減少幅は
1~10月が同9.3%減。
中国では、青田売りで買った住宅の完成、
引き渡しの目途が立たないことが表面化して、
昨年来、多くの住宅購入者が建設の長期的な
遅れを理由に住宅ローンを支払わなくなった。
多くの開発業者が資金ショートで債務危機に。
中国政府は、地方政府に対して、引き渡しが
済んでいない住宅の完成を急がせるようにと
強い指示を出すものの、住宅業者には資金が
在るはずもなく、地方政府も財政がパンク状態。
発表では、このあおりを食っている住宅の
引き渡しを受けていない戸数が2000万戸。
地方政府には、工事を進める資金がなく、
国も責任を地方政府に丸投げしたままで、
知らぬが佛の態度。
不動産市場回復に関わる支援策発表をしても
引き渡しが出来ていない住宅の問題には
触れなくなってしまった。
試算では、引き渡しを完了させるためには、
新たに投入する必要がある資金は57兆円ほどに。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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