備えよ常に! 備えあれば憂いなし
住宅価格は、地方都市では下落が広がっているが、
首都の北京市や直轄市の重慶市、南部の経済
都市の広東省広州市や深圳市も下落した。
中国国家統計局の発表では、1~10月の不動産
開発投資は累計で前年同期比9・3%減と不振。
これに対し、当局は住宅不況対策として
財政支出を伴うような特段の政策は採らず
不動産業界や金融機関に対して口先での
檄を飛ばすばかりの対応。
不動産開発企業や住宅ローン向けの銀行の
融資残高は、9月末で前年同月比0・2%減少。
住宅ローン残高は、4~6月期と7~9月期と
2四半期連続のマイナスと冷え込みが歴然。
進行する不動産危機に歯止めをかけるために、
当局は新たな取り組みとして、優良不動産
開発企業50社をリストアップし、金融支援を
行う方針を決めた。
融資対象として適格のリストに載っているのは、
万科企業や新城発展、龍湖集団などのほか
碧桂園や遠洋集団などデフォルトリストにに
載る企業の名前もあり、潰すにも潰せない
大企業の一部もリストに在るという。
ここでも問題なのは、当局は新たなデフォルト
リスク軽減と住宅建設計画の確実な完了に向け、
国内の銀行は不動産開発業者への資金供給を
強化すべきだとし、銀行は赤字の不動産開発
企業でも無担保融資するようにと支持。
国は、具体的な資金融資は、銀行に丸投げで
既にデフォルトしたり、危機に直面している
企業に対しても、無担保で融資しろとの
考えられない強圧的な要請をしている。
銀行は不動産企業と、枕を並べて討ち死に
しろとする殿からの命令だ、ということか。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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