金融危機が引き金となった米企業に対して金融支援を
行っているFRB(米連邦準備理事会)は、企業支援の
目的で、企業が経営本体から切り離した不良資産を
買取っていますが、この買取資産額が急膨張しています。
08年3月度では、総資産が9000億ドル(約90兆円)と
されていましたが、リーマンショックが発生した秋以降から
急増し始めて、08年末には2兆1000億ドル(約210円)に
なり、今年末には倍増して、4兆~5兆ドル(約400~500
兆円)規模になるのではないかと予測されています。
これだけの多量の資金が出回ることになれば、インフレに
なるのではとの懸念が生まれています。
また、買取った不良資産が、真実の不良となり税金で
穴埋めせざるを得なくなる危険性も指摘されており、それ
以前に、多量の民間債権を適正に売却できる可能性が
あるのかとの懸念に非常に大きな関心が集まっています。
FRBは、多額の不良資産買取に備えて、十分な自己
資金を保有しているわけではなく、必要な資金は、信用創造に
よって生み出されているものですから、議会の承認を得る
必要も無く、いはば天井無しでもあるわけです。
当事者のFRBは、だからと言って、現在実行している
政策を中止する正しい意見だとはならない。
現在、アメリカが直面して重大な経済危機に対して、取り
得るべきあらゆる利用可能な手段を行使することが必要な
時期にあると表明しています。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
安全と安心の非常持出袋の準備は?