大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

絵に描いた餅 人民銀行特別融資での買取り

2024年06月06日 | Weblog


備えよ常に! 備えあれば憂いなし



        





中国人民銀行は、5月中旬に国有企業や地方

政府に対して、国有銀行を通じで市中の

在庫住宅を不動産企業から買い取る資金として

およそ6兆5000億円を低利融資すると発表。

過剰在庫に苦しむ不動産企業から在庫住宅を

買取り、不動産企業は売上代金を借入金返済に

回すことで、資金繰りを改善させる目的。

住宅を買い取った地方政府は、住宅を賃貸

住宅として割安の家賃で貸し出す。

浙江省杭州市では、この国のモデルに沿った

割安家賃での貸出し実行しているモデルと

して、人民銀行が発表。

この計画のパイロットとして選ばれた都市の

内、余裕のある浙江省政府では順調だとしても

福州、済南、天津、青島、重慶の5つの

パイロット都市では、割り当てられた1000

億元に対して、在庫住宅を買い入れた実績は

44憶減に止まっており、実行率は4・4%止まり。

中国国内に溜まっている在庫住宅の一掃には

150兆円以上の金額が必要だとされ、僅か

6・5兆円では微々たるものではあるが、これが

起爆剤となって、在庫住宅削減の目的に

繋がればとの期待もあったようだ。

不動産企業にとっては、当座の在庫の削減に

繋がっても、所詮は割安で売渡し、期待する

需要の芽を減らすことであり、買い取った

地方政府などは、厳しい財政状態を一層

苦しくすることに繋がるだけであり、また

銀行も低利での融資にうま味を見いだせず、

習近平に転がされるスキームには後ろ向き。

賃貸住宅の周辺からは評価が下がると苦情も。

パイロット都市の実情からは、早々にメリット

なしの答えが出されそうだ。

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