国連安保理の緊急会合が北朝鮮が9月3日、
６回目の核実験を強行したことを受けて、
日本、米、韓国と英、仏の5ヶ国の要請で
開かれた。
アメリカは、これまで以上に強い制裁内容を
備えた決議を採択することを強調。
新たな決議案を巡っては、北朝鮮が中国や
ロシアなどに派遣している労働者の制限や
北朝鮮への石油の禁輸に備えた措置も議論
される可能性があるとしている。
だが、北朝鮮の暴発を恐れ、ロシア側に追い
やることを懸念する中国や北朝鮮を取り込み
たいロシアは石油禁輸には消極的だ。
いざと言う時に備えて、100万トンの石油の
備蓄を急いでいるとされる北朝鮮。
中國からのパイプラインによる供給が絞られ
ても独自の密輸ルートを構築していて、甘い
禁輸措置では枯渇することはないと専門家。
中国領に居住する朝鮮族の中国人を中心に
様々な対北朝鮮ビジネスを手掛けていて、
石油の密輸も主要な取り扱い商品だ。
北朝鮮貿易の利権を手放さないロシアは
依然として、対話をお題目のように唱える。
ソ連は北朝鮮の東北部の経済特区羅先にある
羅津港の第3埠頭の使用権を取得しており、
更にロシアの国境の町、ハサン経由の鉄道も
整備されたほか、プーチン大統領の協力で
羅先に大規模石油精製所が敷設されている。
ソ連から運ばれた原油は、ここで精製される。
精製技術が高くないロシアで、原油からガソ
リンなどを抽出した後の搾りカスの重油マ
ズートが中国に持ち込まれ、再精製されて
北朝鮮に密輸されている量も膨大だ。
今年8月、丹東でタンクローリから北朝鮮の
船に積み込み中に爆発火災が発生している。
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