影の銀行を通じて販売されている高利回りの
理財商品の販売残高の公表は、連結決算の
対象外として任意開示で詳細は不明だった。
四大銀行（中国工商銀行、中国建設銀行、
中国農業銀行、中国銀行）は３月末までに、
始めて販売残高を開示した。
販売残高の中で、投融資先が破綻して元本回収
不能になった時には、商品購入者には償還しない
元本保証のない理財商品が、２０１３年末現在で
約２兆８０００億元（約４５兆円）あるとしている。
これは全体の約３割に相当する。
銀行側は政府の方針を受けて、投資は自己責任
であり、支払いを保証しないし、デフォルトもあり
うると表明している。
中国では２０１２年以降、既に２０余の理財商品が
デフォルトしており、その総額は２３８億元相当
（約４０４０億円）に上っている。
当局は、金融機関の不透明さ備えた融資活動を
改善するために一段と規制を強化する方針だ。
ＪＰモルガン・チェースの推計では影の銀行部門の
規模は７兆７０００億ドル（約７８５兆円）に膨れ
上がっており、全体の９割が危険性を備えている
不動産関連に投融資されている。
理財商品は期間が高利の上、償還期間が短期
であるため、再び短期市場の混乱が発生した
場合にはパニックに陥る可能性を備えている。
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