食糧の自給率40%を割る時代になった今、世界では
食糧危機が叫ばれ、暴動すら発生しています。
食糧は、欲しい時に、必要な時に、いつでも輸入ができる
時代はすでに終り、日本は他の国と食糧の買い付けの
競争をせざるを得ない時代になっています。
そして、買付けで提示する金額で買い負けをし、他の国に
食糧を買い取られてしまって、買い付けできない事態も
起こっています。
価格が高くなるという次元を超えて、手に入らないかも
知れないという時代になりました。
幸いコメは、現在では需要量に対しては100%自給出来
ていますが、小麦の輸入が出来なくなって、パンや麺類
などの小麦製品からコメに転換が起こるとたちまちコメ
不足が深刻化し、また、作付けを増やすにも減反政策で
田は荒れ果て、人手も足りず、需要増に応えられない
環境になってしまっています。
食糧不足時代に備えて、減反政策を廃止し、「増反政策」
に反転すべき時代に入っているのです。
小麦やトウモロコシの輸入についても、抜本的な見直しを
すべき時期です。
アメリカの小麦の91%、トウモロコシの76%の生産量が
遺伝子組換え品になっており、また、政府の農業施策は
トウモロコシは、食品用よりも収入の良いバイオエタノール
原料として利用するように助成をしています。
有利なトウモロコシの作付けのために、小麦や大豆から
転作が進んでいる現状で、遺伝子組換えでない小麦や
大豆の輸入は、今後、不可能に近い状況になるでしょう。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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