大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

ロシア 戦費急増で財政悪化 石油価格暴落

2023年01月20日 | Weblog


備えよ常に! 備えあれば憂いなし



        




EU(欧州連合)は12月2日、ロシアに対する

制裁として、ロシア産原油の輸入価格を、

1バレル=60ドルの上限設定で合意した。

取引価格が、この価格以下でないと海運や

保険、再保険会社がロシア産原油の取引を禁止。

多くの主要な、海運や保険企業はG7各国に

拠点を置いているため、従わざるを得ない。

その後、原油市場は下落し続け、1月上旬には

1バレル=40ドル以下の安値圏にまで下落。

原油や天然ガスなどのエネルギー源の輸出に

頼るロシアの財政にとっては大打撃に。

2022年のロシアの財政赤字は戦費が嵩んで

6兆4000億円に達した。

国内総生産(GDP)の2.3%に相当するという。

侵略開始前の国防費の予算額は、670兆円ほどを

見込んでいたのが3割ほど膨れ上がり、大幅な

赤字となったが、政府は政府系ファンドの

流用や国債発行、更には国営天然ガス会社

ガスプロムがため込んでいた利潤への一時的な

課税などで赤字を補填したという。

2023年度予算では、国防支出が700兆円ほど増え、

歳出に占める比率は30%になる見込み。

しかし、予算案では原油価格は1バレル70ドルに

設定しているが、2022年12月の平均価格は

50ドルまで低下し、1月9日直近の取引価格は

約38ドルまで低下している。

予算不足を補うために、政府は1月中旬から

100兆円を超える外貨を売却して補充するという。

しかしこれも、いずれは底をつくことになる。

財政赤字が、過去最大になったことを受けて、

財務相は、戦争と関連のない支出を削減したり、

国内大企業の一部に対する増税も検討し始めた。

だが、財政は苦しいとはいえ、これまで有り余る

資源取引でため込んだ資金には、まだまだ

余裕があるため、財政破綻は無いとのことだ。

だが枯渇して来た武器弾薬や戦備品の補充を

限られた市場から調達せざるを得ず、備蓄

資金の食いつぶしが急速化する。

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