大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

肥満による発ガンの仕組み

2018年09月08日 | Weblog
備えよ常に! 備えあれば憂いなし


        




肥満による発ガンの促進では、これまでの

研究により、正常細胞に発ガンの危険性がある

ストレスが生じると、細胞老化が起こり、細胞

増殖の不可逆的停止が明らかになっている。

一方で細胞老化を起こした細胞は次第に細胞

老化関連分泌因子(SASP因子)を分泌するように

なることで、周囲の細胞に炎症反応や発ガン

促進することが最近の研究で明らかになった。

また、普通食を与えた肥満していないマウスでは

細胞老化反応も肝がんの発症も見られなかった

ため、肥満により細胞老化反応と肝がん発症の

両方が促進されることが明らかにされた。

免疫組織染色法により肥満したマウスでは、

肝星細胞が細胞老化を起こし、更に細胞老化

関連分泌因子を分泌していることを見出した。

一方、細胞老化関連分泌因子の主要因子のIL⁻

1βの遺伝子を欠損したマウスでは肥満による

肝がんの発症率が著しく低下することが判明。

肥満マウスに抗生物質を投与して2次胆汁酸

産生菌を死滅させると、細胞老化を起こした

肝星細胞の数が減少し、肝がんの発症率も

著しく低下することが判明した。

ヒトの場合、肥満に伴い発症する非アルコール

性脂肪性肝炎が肝ガンへと移行する。

BMIが25以上でNASH肝ガンと診断された

肝ガン切除サンプルを用いて検討した結果で、

約3割で肝星細胞に細胞老化および細胞老化

関連分泌因子の発現が認められている。

このため、ヒトにおいても少なくとも一部の

NASH肝ガンにおいては同様のメカニズムが

働いていると考えられる。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

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