Naked a STYLE (サブログ)

映画レビュー、ニュースネタを中心に、自身のメンタルチックな話題を絡めて、ノージャンルで書き綴るぜぃ~

映画「みんな!エスパーだよ!」レビュー

2015年09月20日 00時00分01秒 | Weblog

映画 みんな!エスパーだよ! レビュー


【レビューの前に】


この映画、完全に興味本位で見に行ったのだけど、男子中学生~高校生以外、観ちゃいけない作品なのかも。
その基準は、TENGAというアイテムを理解している人か否かだと断言できる。


だから、御高齢過ぎても厳しいと思うのだが、六十五を過ぎるであろうジイサンも一人で観にきていた。
他に五十過ぎのオヤジも結構いたのだが、ただの制服マニアのエロジジイにしか見えなかった。
(申し訳ないけどね。そういうオレも、その一人なのだろうけど・笑)


参考までに、観賞者の構成は、二十歳ぐらいからその60過ぎのオヤジまで。
女性は当然ゼロ。


そもそも女性には、絶対に理解できない場面が多すぎることだろう。
あまりお薦めもできない。


あと、最初に言っておくけど、エンドロール後のサプライズはない。
また、エスパーになる条件のひとつ「自慰行為中」があるのだが、男女問わずその演出があるものの、どちらも監督演出でうまーく切り出していることを申し添えておこう(笑→AVじゃないからね。) 



【レビュー】


原作を知らないし、オリジナル版も知らないオレでも、ストーリーそのものは概ね理解できる。
ただ、ストーリーなんか正直どうでもいいというのがこの作品。


アタマとケツがちゃんとしていればいいと思っていたのだが。
しかしとにかく、パンチラが日常的に頻出するし、女性出演者のほとんどが胸元パックリの衣装か下着姿、もしくは水着姿を披露することになるため、終始、絵が学校のシーンか半裸のような状態になっている。


まあ、それだけで興奮できる世代なら、ストーリー度外視で楽しめるのかも知れないが、オジサン世代ならば、決してそれだけじゃ物足りないことだろう。
演出と露出はエロいように表現されているが、キャストを見れば、きちんと線引きされているから、期待以上のことは全くないのであしからず。


だから、小学生以上が単独で観れるPG-12という設定になっているのだろう。
なお、キャストの話題になったが、オレが知る限り、調べた限りの情報から各俳優陣の評価を巻末にしたいと思う。


ちなみに、ストーリーは、小中学生の考えそうな低いレベルの作品なのだが、園子温監督がうまく膨らませている。
いささかマキタスポーツが演じたキャラ「喫茶店のマスター」の演出を含め、強めの演出が気になったが。
また、オレな嫌いな矛盾する場面があるがために、冒頭からの謎が解決しないまま最後を迎えてしまう。


というか、最後をまとめるために、冒頭からの疑問を無理やり捻じ曲げてしまったのは、原作もそうだったのか知らないが、大変残念なところ。
個人的には、最後結論をきっちりさせて欲しかったと思う。


【俳優陣等を個人的に評価する】


監督「園子温」 (出演はしていないと思う)


いっぱしの俳優陣によく色々と演技指導できたものだと感心する。
ただ、オレが綴ったような矛盾の整理だけは、もう少し明確にしてほしかったとも思う。


ただ、こんな作品をあそこまで仕上げるのは、監督の手腕あってのことだろう。
こうした作品であっても、だれであろう下品な作品だろうと遠慮がないところは、本当に周りが評しているだけのことはある。


主人公「染谷将太」


映画版以外にもその主人公を演じているらしいが、バックボーンはれっきとした俳優。
年頃の情けない学生を演じきっていたことを含め評価できる。好演。


同級生の不良美形女子「池田エライザ」


オレにとっては「どこかの女優さん」かな?と思うくらい全く知らない存在だった。
だけど、それくらい違和感なく強弱のあった演技ができていたと思う。


いきなりの高露出モノだったと思うが、見事にも好演。
監督がオーディションで見つけたモデルさんだというから、なお驚き。
ビジュアルもいい美人さんなので今度は他作品でも観てみたいと思う。


主人公あこがれの美人転校生「真野恵里菜」


この子も池田エライザ嬢と同様に、若手の俳優さんだと思っていたら、元アイドルだというから驚き。
この役にピッタリはまっているし、主人公がドキマギするような雰囲気を出しながら腹黒いところもしっかり演技されていた。


露出も多い大変な役なのに好演と評価したい。
ただ、演出なのだろうが、チョットやりすぎ(笑)


喫茶店の変態童貞マスター「マキタスポーツ」


芸人でありながら音楽家でもある同氏。
もう十分役者の域。
変態オヤジを好演していたと評価したい。


研究所の長「安田顕」


チームナックスのメンバーに評価とは恐れ多い。


テレポできる同級生「深水元基」


あのイケメンがこんな役をこなすというのは、もはや感服しかない。
好演。


透視が出来る同級生「柾木玲弥」


知らない俳優さんだったな。
役同様、あまり目立っていなかったけれど、それがこの役どころなのだろう。


研究所長の巨乳助手「神楽坂恵」


女優だが、監督の実の夫人。
いつも監督のいいようにされているような気がするが愛情の裏返しか(笑)
それでもあんなセクシーな役どころまで演じきっちゃうのは、監督の指導そのもの?


謎の女教師「高橋メアリージュン」


モデルさんだよね、彼女。
いやーな役どころは多少評価できるが、演技全体ではイマイチか。


エロさがある女教師というキャラには、まだ物足りない。
大きなポイントになる役どころなのだけどね、残念。


謎のユリ同級生「冨手麻妙」


元AKBだという彼女。
園子温カントクに抜擢され続けるというのは、なんらかの実力があってのこと。
オレ的にも無難にこなしていたと評価したい。


エスパーの歴史を生きた女「サヘル・ローズ」


日本でもっとも有名なイラン出身の日本で活躍するタレント。
日本語が日本人以上にうまい彼女は、女優をやらせても超一線級。


個人的には、あのポスターが彼女でないような気もしてならないが、オレがしる限り最大限可能な露出度でよく演じたと思う。
好演。


セクシー女性警察官「今野杏南」


結構有名なグラビアタレントではあるが、現実離れした警官役をしっかり演じていたと思う。
ギャップがある演技は素晴らしかった。好演。


セクシー新聞記者「星名美津紀」


この子もグラビア。
まだ19歳らしいが、セクシー警官とともよく演じていたと思う。


主人公の女性担任「清水あいり」


グラビア出身で本作品の露出No1。
演出なのだろうが、ちょっとやりすぎ(笑)
教師のみじんも感じられないという役でよかったのかしら?


スマートボールの看板娘の孫「星名利華」


既に女優としてもキャリアがある二十歳の子。
まあ無難だったと思うけれど、女優さんであるためエロいくくりになっていなかった。
だから露出も低かったこともあり、あまり表現できていなかったようにも。


書店の美人店長「篠崎愛」


うーん。
結構なの知れたグラビアタレント。
エロさは出ていたけれど、可もなく不可もなくだったかな。


主人公の母親「筒井真理子」


こんな女優さんが、よく出てくれているよね。
そしてあのベロの演技。
頭が下がる。


主人公の親友「柄本時生」


彼も立派な俳優。
もう少し仕事も選べると思うのだが、役者魂に頭が下がる。


スナック店員「板野友美」


わずか2カットほどの出演だが、彼女にはしゃべらせないほうがいい。
棒読みがヒドイし、表情一つ作れない。


ミニスカートや胸の谷間が見えるシーンがあると話題になったようだが、記憶すら残っていない。
記憶に残ったのは三文役者っぷりだったことだけ。


記者の上司「関根勤」


こちらの2カットほどの出演。
まともな台詞がないだけ、演技も普通に見れた。
さすがベテランだ。


最後に、オレが思うこの映画のMVPは、園子温監督だったと評価する。
MVPがキャストに限るのならヒロイン役「池田イライザ」に、裏MVPは警官役「今野杏南」に差し上げたい。


【あとがき】


本編とは違う謎が、オレにはひとつ残されたままなのだが、大雨が降りしきる中、ヒロインの平野美由紀(池田エライザ)らが、豊橋市のマスコットキャラクターに我を忘れ抱きつくというシーンがある。


これは、本人らが素で好きであるという設定なのか「あの吐息ガス」の影響なのか不明。
もし、前者なら豊橋愛へのアピールなのか、後者ならその本人も抱きつきに行っているという矛盾が(結果的にはそうでないのだが)生じてしまうからだ。


そもそもの話であるが、もうひとつ謎がある。
愛知は東三河、主に豊橋市が舞台になっているこの作品は、まさにこの東三河(豊川市)が出身の園子温氏が監督をしている。


もともと原作が、この土地だったのか、架空の設定だったところに園子温監督の肝いりでそうなったのかという疑問がひとつ。
まあ、どちらでもいいことだが、撮影の舞台となった豊橋市や豊川市などの行政や警察機関がよく協力したなぁと思う疑問が一番強かったりする。


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