ニシムクサムライ
おそらく普通の人なら、小学生ぐらいにこの単語を知り、今でも時折思い出して参考としていることと思う。
「あー、月に31日ない月ことね」
こういう反応なら、85点以上を差し上げよう。
「西向く侍」には本来の意味(意図)があるためで、そこまで知っていると100点だ。
(と思っている)
まあ、全然知らない人向けに、ちょっと解説しておくと、1年(12ヶ月)のうち、1月あたりの日数が31日未満の月を語呂で憶えておこうというものだ。
「西向く侍=二四六九士=2・4・6・9・11月」
なお、11月を士(侍)としてアテている・・・・。
漢数字で十一を重ねれば、武士の「士」になるわけだ。
さて、このワードが何のワードと引っかけるようになったのか?ということに疑問を持った人って少ないと思う。
そこでノーガキというか簡単な解説をしようと思った次第。
記憶を思い返しながらね。
この語句の正式名称・・・となるであろうワードは「西向く侍、小の月」である。
なんだこりゃ?って話になるよね。
時代設定は不明だが、武士は北枕で就寝していたという。
(いたとしよう)
これは多くの長屋や屋敷が東か西に戸口があったから(南側から採光するため?)とか、床の間とは北側に作るべきものとされていたとか諸説有るようだが、この意味を語る上では、ドチラ向きに寝ていようが関係ない。
頭を12時方向に向けた場合、3時の方向へカラダを横にして(半身で)武士は就寝していた。
これは刀を枕元に置き、不意の襲撃を受けたとしても、利き腕である右腕がフリーになっているため、瞬時に手が届くようにという配慮からだ。
これは、12時方向を北と読み替えれば、3時方向が東となるわけで、自動的に心臓が下に向いた半身のスタイルになり、万が一、不意打ちで浅く胸を傷つけられても右胸なら致命傷になる危険度が少なくなる・・・ということになる。
つまり、武士とは、寝るときであってもそのように備えておくことが最低の心得なのだ。
左利きは、ちょっと損?だし、そうやって構えておかない武士は、ツキにも見放されちゃうよと。
「西向く侍、小の月」とは即ち「西を向いて寝る武士は、小さい出来事であってもツキに見放されちゃうかも」ということに繋がって、月とツキを今の暦と引っかけているのである。
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なぜオレが、こんな話を始めたか?
職場にいるんですわ、貴方の職場にもいませんかね?
仕事が苦手なのか各所たらい回しになっているお方々なんですけどね、
その四十半ばの独身オトコ2名とも全くご存じなかったわけですよ、このワード。
口は挟まなかったけど、そのやりとりがあまりにアホっぽくて・・・・
いや、かわいそうで・・・
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この記事を綴るにあたり、以下サイトを一部参考にさせて頂いた。
この場を借りて一言申し添えておく。
「受験算数の裏ワザテクニック」 24×3.14=75.36の暗記法