1000冊の読書  2018.8

2018年08月27日 | 読書
 兄の4年忌が近づいた日、夢に兄が出てきた。

 命日にお墓参りに行こうと思っていたら、姪が里帰りしてきたので誘って本日墓参りに行ってきた。

 杉の大木に囲まれた墓地は涼しさに包まれて別天地であった。幾種ものセミがやかましく鳴き、その声だけ聞いていれば私の幼き日そのままに思えるのだった。

 しかしあたりを見わたせば、隣接する林はクズに覆われ、その横の畑は荒地である。

 墓地から山道を通り抜けて行くと、突然草刈りした畑に出会う。畑の隅に茗荷が残されていて、ここには人のいとなみが感じられてホッとしたのだった。

 しかしそのまま山道を行くと、かっての田んぼに太陽光発電が並べられているのだった。

 姪に「太陽光発電を見に行って見る」と誘った。昨年行って見て私もびっくりするほど設置されていたが、その後が気になっていたのであった。

 群馬境の峠に向かった。

 道の両端にたびたび見られる太陽光発電、そして今も幾つも工事が進行中だった。

 20年経ったらどうするんだろ、と姪が設置された設備の行く末を案じた。それもそうだけど、20年たった時の電気の供給がどうなるかが心配だわ、と私は思った。

 屋根に載せての庶民レベルではない、大型プロジェクトはまさに金の成る木そのものである。

 当初その旨味をキャッチした人たちは、高い買い取り価格と、だんだんに下がってくる設置代金を計算して、ぎりぎりこの時期の工事なんだろう。

 山肌が削りとられている。大雨が降ったらどうなるのだろうか。


 2018年8月に読んだ本。

 先月から図書館に行くようになった。見ればどうしても手に取ってしまう。そして期限があるからと夜な夜な無理をすることとなった。

 132 椿姫 浅田次郎  文春文庫

 133 憑神 浅田次郎  新潮文庫

 134 残侠 浅田次郎  集英社文庫

 135 天切り松読本  浅田次郎  集英社文庫

 136 初湯千両    浅田次郎  集英社文庫

 137 霞町物語    浅田次郎  講談社文庫

 138 活動寫眞の女  浅田次郎  双葉文庫

 139 闇の花道    浅田次郎  集英社

 140 昭和侠盗伝   浅田次郎  集英社

 141 あまからカルゲット 柚木麻子 文芸春秋

 142 母 住井すゑ  増田れい子  海竜社

 143 悲愁の剣    佐伯泰英   角川春樹事務所

 144 御金蔵破り   佐伯泰英   角川春樹事務所

 145 政治、奔る   佐伯泰英   角川春樹事務所

 146 暴れ彦四郎   佐伯泰英   角川春樹事務所

 ご覧のとおり、娯楽物で時間つぶし的なものである。

 読んでいる分には楽しいが、いかんせん身体が持たない(笑)

 プルーンの収穫も始まるので、図書館から借りるのはやめにする。

 母 住井すゑさんのことを語った本は、心にしっとりとしたものを残してくれた。

 昔、「牛久沼だより」を読んだことがあった。

 牛久沼の自然を語った下りは、かって私が子供の頃の風景でもあった。

 私たちが失ったものの大きさにたじろいでしまうのだ。

 取り戻せないだろうだけに。

 お読みいただきありがとうございました。

                                 依田美恵子
       軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


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