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本物は長持ち。

2009年07月09日 | 日々のこと
高校1年の春学校から帰ったら、火事で家が無くなっていた。この時から物には執着しなくなった。

 なんにも無くなった私のために、整理ダンスを買うことになった時である、お得意様の大工さんが、いい職人がいると勧めてくれた。そのいきさつを傍で聞いていた私。お店で買えば3っか、4っつは買える金額に驚いた。

 出来上がってきたタンスは、黒檀見たいな堅木で、確かに丈夫そうだった。重いけど。

 40年もの歳月が流れたけれど、私とともに嫁入りしたタンスは、今も当時のままに美しい。
 父もそれをガンとして勧めてくれた大工さんも、もちろん作ってくれた職人さんも、もうみんな故人だけど、作品はこうして残っている。私の物となると決まったその日の情景を今も時々思い出す。

 同じ時期に購入した市販のタンスは、随分前からお粗末になってきている。

 いい材料と手間暇かけたものの違い・・・・安物買いの銭失い、のことわざの通りかも。

 3年程前、独立する息子の整理タンスを友人の店で求めた。どれも同じように見えていたのに、友人はやっぱり「これを」と勧めてくれた。価格からすれば、同じように見えるものよりは、倍までしない値段だった。プロは本物を承知している。

 家具は一生物・・・よく聞く言葉だ。

 家づくりにも通じる言葉だ。家は物で出来ているけれど、それ以上に手間暇でできているのだ。

 近所で基礎工事が始まったなあーと思っていたら、アッという間に建前になった。と思ったら外部の下地が貼り終えた。・・・・手間暇なんてかけてる暇がないじゃあん・・・と思った。

 私は自分の家と同じ日に建前をしたお宅を、走る車の中からチェツクをしている。手間暇の違いを知る為にも。・・・・ちょっとイジワルぽいけれど、プロの目だと思って。
  依田 美恵子

    軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら


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