世界のどこからか景気の回復の音が。

不思議なもので、パタリと電話がこなくなった「中古車買取センター」。日に何本も入る電話に業を煮やした日々もあったが、不思議と電話で気のあった女性が、業界の事情を教えてくれたのが１２月のことでした。

　中古車といっても乗用車ではない。トラックやフォークリフトなどである。昨夏がピークだったのは、この業界も同じ、買い集められたものは中東のドバイに運ばれるときいた。「そのドバイが・・・・・」という状態になり、電話で営業をしていた人々が次々に解雇されたり、営業所を統合したりとして、極端な人減らしになったらしい。

　いろんな会社から電話がくるので、ちなみにメモをとってみた。ところが名前は違っているが、同じ系列があり、情報を共有して顧客から安く仕入れるようにするらしい。・・・・・だから嫌というほど電話が集中する訳だ。

　もちろん歩合制で、他の人が窓口になると、３ケ月間は権利が発生するらしい。
そのあたりの内部事情まで話されると、すごいというかなんというか。

　ちなみに、工場部門を止めたら、使わないトラックやフォークリフトがいっぱい出たので、見積もってもらったのでした。
　車検時期が来た昭和６０年製の４t車に値がついたのでした。走行距離は6万Kｍばかりでしたが、古いけれどエンジンの調子のいい車でした。輸出先では、壊れた時には最近のハイテクよりも、古いものの方が修理しやすいのだそうです。

　年が明けて中古車買取センターの提示の価格が暴落したので、その他の車はお世話にはなりませんでしたが、その時のいきさつを通じて「依田さんはとっても人がいいので・・・・騙されないように」と裏事情と良い業者まで教えてくれたのでした。！！！！

　それが先週あたりから、電話の数が多くなってきたのでした。「もう車ありませんー」と言ってもくるんですね。
　これってひょつとして・・・・・景気の回復のバロメーター・・・この業界に人が戻ってきているんだ・・・・世界のどこかからか少しずつ動きはじめたのだろうか。
依田　美恵子

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