一番大事なことに目をつぶっているに違いない。

2009年04月18日 | 住まいづくり
あっと驚き、出掛けに前のお宅の「石楠花」の花のピンク色が目に入る。百花繚乱と言うけれど、まさしくその通りの佐久の春だ。桜が満開になったと思ったら、桃まで咲いているではないの。これって異常。まだ梅だって散っていないのに。

 さすがに長野県では発見されていないけど、アメリカカンザイシロアリの北上が危惧されている。
 シロアリについて、不動産の仕事をしている友人と話しても、「この当りでもいるの?」という程度の認識だ。「統計は無いようだけど、薬剤の出荷量から見ると長野県は多いのよ」と答える。
養蚕が盛んだった長野は桑畑の名残だろうか、畑に家を建てると、かぜんシロアリにやられる確立が高くなる。これが田んぼだと被害が少ない。
 ようはシロアリはどこにもいるということだ。

 この頃リフォームをしている友人は、床下を診断してもらったら大丈夫と言われたと、皆に勧めた。別の友人が「シロアリがいないって診断してもらった中古住宅をリフォームしょうと壁を剥いだら、いたわよ。あれもあんまりあてにはならないわよ」と明言した。

 そうなのね、床下が土のままのところにもぐったとしても、よほど進行していれば別だけどプロといえどもわかるまい。

 うちの会社も積極的にシロアリ診断をしているけれど、それができるのも、ベタ基礎だからである。シロアリの食べ散らした木屑をチェツクするのである。
 地道な作業である。

 我が社の新築工事は防蟻対策は標準仕様だが、まだまだちまたでは、シロアリは人事と思っている人が多い。「シロアリは闘った人でなければその恐ろしさはわからない」は、築10年で建替を余儀された方が語った言葉である。

 地球の温暖化は、私たちの認識以上に進んでいる。自然界はそれを素直に発信しているのだろう。気が付かないふりをしているのが、今の私たちだ。・・・・何をどう変えればいいのか、右肩あがりの経済が望まれる中で、私たちは一番大事なものに目をつぶっているに違いない。
依田 美恵子

    軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら


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