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「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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福島の甲状腺がん、原発事故前の日本と比較すると、年間に発症するのが20倍から50倍とする疫学論文。

2015-10-07 21:20:23 | 福島第一原発と放射能

毎週金曜配信、木下黄太メールマガジンの最新記事。 

【 群馬の身近な30代40代で何人も相次ぐ突然死と白血病死、脳梗塞や癌発症、子どもは骨の病気や紫斑病、家族3人は橋本病 】

【 白内障の兆候を示すデータが原発作業員で急増しているという報告について、
被曝を懸念する眼科医の見解 】

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岡山大の津田敏秀教授らによる、福島県民調査について甲状腺がんの論文が出されています。

国際環境疫学会「エピデミオロジー」で、オンラインで読めるみたいです。

http://journals.lww.com/epidem/Abstract/publishahead/Thyroid_Cancer_Detection_by_Ultrasound_Among.99115.aspx#

ここでは、原発事故前の日本と比較すると、福島県民調査での甲状腺がんは、20倍から50倍の頻度で起きていること。

さらに、スクリーニング効果によって、こうした発症が増えているわけではないとする見解が書かれています。

大枠で言えば、僕らが指摘していたような話が、疫学者が書いた論文として、学会誌に掲載されたことが一応ポイントと思います。

あす会見もされるようなので、こうした学者の見解がまとめられたのは、とても良いことだと思います。

ただチェルノブイリでも、既にこうした知見は一定程度認められていたのに、そういう話を日本政府や福島県、当局側の専門家が否定することと、「スクリーニング効果」という単語で、懸念する話を押さえつけるようにした、異常な社会構造が、実は問題であったと思います。

はっきり言いますが、そうした狂った言説が通用している、この国がおかしいのですし、そうした言説ばかりを垂れ流す報道機関とは、ジャーナリズムと無縁だということに他なりません。

もちろんチェルノブイリと異なることもあります。福島の甲状腺がんの発生比で男女比が、通常甲状腺がんとかなり違います。

さらに、青年期の患者が多く、幼児などの発症ケースがほとんどないことをどう考えるのかなど、具体的な問題は山積みのままです。

勿論、被曝はあらゆる疾患に及ぶ可能性があって、甲状腺がんのみを警戒するスタンスは、相当にまずいと思います。

悪性リンパ腫や白血病などの血液疾患の報告を聞き始めている僕は、なぜ初期被曝した母親達の意識が、いつもいつも甲状腺がんばかりに限られているのか、その意識はよくないと思っています。

また、忘れてはいけない話として、初期被曝をしていないのに、帰国して東京在住になってから、甲状腺がん異常がおきているケースなども、既にこのブログ記事では書いていますから。リアルは更に深刻です。

今回の論文は、学者の間でかなり意味があるとしても、疫学というジャンルでこうしたように言われる時は、実際に個別の人体にとっては、既に厳しい現実に直面する状況であるのです。そこは間違いありません。

最早、事態は既に訪れていますし、それは福島だけでなく、首都圏もその渦中にあるということです。

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 岩手・盛岡で初開催 【10/18(日) 木下黄太講演会 in盛岡】 

 

13時半―16時 (開場・受付13:15~)

  会場:盛岡市アイスアリーナ 第2会議室 

 (盛岡市本宮5-4-1 Tel:019-658-1212)盛岡駅からのバス路線:盛岡駅前東口10番バス乗場より盛南ループ「200」下川原先廻りに乗車→アイスアリーナ前で下車 所要時間約11分

   申込み&詳細⇒http://www.kokuchpro.com/event/45195674a463dbf0d0d26888a4c69516/

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 秋田は3年半ぶりに伺います。

 【10/19(月)木下黄太講演会in秋田】

 「原発事故の放射能影響 チェルノブイリとの比較」

 10月19日(月)午後6:00~8:00

 秋田市にぎわい交流館AU(あう)4階研修室1

  秋田駅西口から徒歩10分 新・秋田県立美術館隣接 秋田市中通一丁目4番1号

 参加費 無料 (主催団体の意向で無料。資料代のみ300円。)

 主催:  環境と暮らしを考える集い(問い合わせ:村上 090-7567-2562 lazycat@ed.akita-u.ac.jp)

 

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福岡市南部エリアでも開催 【10/24(土)木下黄太講演 in南福岡】 

申込み⇒http://www.kokuchpro.com/event/9c5b6246dcc47fd8919e25325a990be8/

 「放射能による健康被害と現状について」

 会場 博多南地域交流センター さざんぴあ博多  多目的ホール

福岡市博多区南本町2丁目3番1号 西鉄雑餉隈駅徒歩2分、 JR南福岡駅徒歩9分

開場 9:15  開演 9:40〜11:40

「2011年3月11日から早くも4年半が経ちました。放射能被爆による健康被害も一層深刻さが増しています。

 九州でも川内原発が再稼動すると同時に、火山・桜島が活性化するなど懸念は広がります。

 現実に冷静に対処していくためにも、今私たちに最も必要なのは正しい情報です。

 放射能による健康被害と現状について、ジャーナリスト木下黄太さんからお話をうかがいます。

 参加申込みはこくちーずからお願いします。事前申込が参加費がメリットがありますので、ご予約ください。」 

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加工食品(牛乳や100%ジュースや乾物も含む)の原材料がどこのもので、さらにいつごろのものなのか、内部被曝する可能性の有無を確認できる可能性があります。

http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/e65a79651f91436430b9d0d040adff94

上記記事のコメント欄で、それに特化した形でコメントをしてください。ネットからの二次情報でなく、ご自身が直接調べた情報をコメントしてください。この際、注意していただきたいのは、個別企業の批判的なコメントは一切書かずに、客観的に事実情報をまとめる形で作りたいです。下記のスタイルで書き込みを。

(1)企業名

(2)商品名

(3)製造場所(この記号はどこの工場かを明示)

(4)主要な原材料

(5)主要な原材料の産地

(6)製造年月日

(7)企業の該当商品などの放射能対応の有無、具体的な対応内容