「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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心理的に追い詰められて、電話を返すこともできないという避難者や汚染地にいる女性達からのSOSメール。

2015-03-02 23:16:36 | 福島第一原発と放射能

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最新号タイトルは。。。

【 移住アンケート回答で、安心な野菜と果物の詰め合わせをプレゼント 】
【 海洋流出に拘るマスコミ、2号機屋上で大量全βの放射性物質に拘る我々、
決定的な認識の違い 】  

『2015年、被曝問題について木下黄太の大放談(5)』
【 避難先選定では医療体制と学校をチェックせよ 】
【 周囲と上手に付き合えないと、避難してもうまくやれない 】
【 放射能による健康被害は発生しているのか 】 

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これは、汚染地にいるにせよ、避難している人にせよ、被曝回避を意識している、特に女性達に共通しておきている状況と僕は考えています。

最近、ぼくのところに短文のメールが届くことがよくあります。

そのメールが、いろんな状況を伝えようともがいている様子なのは、理解できる内容です。

具体性が書き込まれているものもあれば、そこまで至らないものもあります。

ショートメール的なものも多いです。

いずれにしても突然送られてくるメール、しかもそのメールが内容に具体的な経緯を聞かないと次の話につなげられないため、お電話をするようにお願いすることが多いです。

しかし、僕からのメールに返信がない場合も多いです。

事故当初も一割程度は返信はなかったのですが、最近、もう一歩促すメールに反応できる人が6割程度になりました。

4割程度は再度返信する気力もないようです。

「精神的にも辛い」「日常に追われる」「友達とも会ったりも出来ない」「異常な疲れでぐったりする」

こういう文言もよく見かけるようになっています。

追い詰められている理由はさまざまでしょう。

放射能問題を気にしているがあまり、まわりとの隔絶に悩む場合もあれば、そういうことと関係なく、新しい環境に溶け込めない場合、最も大きいのが体調不良が現実に彼女達におきている場合です。

僕に連絡をしてくるのは、何かの出口を求めてのSOSだろうと思います。

この放射能問題は、いずれにしても、孤立しやすい立場にいる人の孤立感を加速させるものです。

放射性物質が病変を加速させるのとシンクロして、人の心の影に与える影響が深いと僕は感じています。

ここで笑ったらなんとかなる等という話は、新興宗教や自己啓発セミナーと同じ作用を促しているだけで、本義的解決には到達するはずもありません。

しかも一度、放射能汚染というリアルを認識した以上、ごまかしても誤魔化せる話ではありません。

そういう意識下にある女性達が、SOSを出す相手が存在せず、漂流する魂が、あてもなくメールをしてきている様なカオスが僕の目の前にあります。

貴女はどうでしょうか。

汚染の本質からは目を背けずに、こういう意識の上手い抜け道を教える術はないものなのかと、毎日考え込む日々が続いています。

僕のメールはnagaikenji20070927@yahoo.co.jp

メールいただければ、きちんとしたお話なら、お電話でもお話いたします。辛くても、話さないと始まりませんから。

 

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3/15(日)に名古屋で開催する講演会。三田医師からのメッセージです。

 「東日本大地震、それに引き続く原発事故による被曝からもう4年が経ちます。

 世間の話題はすっかり『福島県の子どもの甲状腺癌』のみですが、本当はもっと広い視野で考察する必要があるのだと思います。

避難者が今後気を付ける事、非汚染地の人達に気を付けて欲しい事、行き過ぎてかえって健康を損なわないように冷静になる事。
旧来の学問では説明できない事が既に起きています。これからは予測できない事が起きるのでしょう。
皆で情報を持ち寄って、自分で考えて、自分と家族の健康を守りましょう。」

 

残席30席ですから、お急ぎ下さい。既に120人の方が申込です。

  【3/15(日)午後、三田医師&木下黄太講演会IN名古屋】

  客席数がお子さんも含めて150席しか席がありません。 福岡は、大人だけで参加者がおよそ200人でした。

 詳細&予約申込⇒http://kokucheese.com/event/index/258756/

  開場13:30 講演14:00~16:00

  イーブル名古屋(名古屋市女性会館) 中区大井町7番25号

  地下鉄 名城線「東別院」下車1番出口から東へ徒歩3分 

 当日は、少なくとも僕は夕刻まで、お話などの対応はいたします。

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原子力に反対する 100 個の十分な理由 ~100 gute Gründe gegen Atomkraft~

ボーナス #107 安全追加対策

キリスト教民主同盟(CDU 党、保守大政党)でさえ、内部では古い原発の安全追加対策は、 解決不可能であることを認めている。 2009 年のドイツ連邦議会選挙の 3 日後、CDU 党の州大統領のコッホ(ヘッセン州)とエ ッティンガー(バーデン・ヴュルテムベルグ州)は、CDU/CSU 党の上部に、長期間にわた る原子力発電所のより長い稼動への道筋を示すべき、広範囲におよぶ「原子力戦略とロー ドマップ」を送付した。この書類は古い原子炉の「安全性能の違い」、つまり欠陥をも指摘し ――これらの欠陥は、膨大な費用をかけても直せるものではないと明らかに記載されてい る。加えて、「既存の原発施設のコンセプト自体の限界が、安全追加対策を限定的にする」 と述べられている。