【物々交換友達の田圃の畦に咲くシオン。高原の匂いを満喫。】
10ケ月振りに、我が奥さんと物々交換友達宅を訪問した。
私のかつての上司だが、彼は早期退職して農業をしている。
30年前から仕事関係をも超越した「物々交換友達」なのだ。
彼のお宅は、世界遺産の丹生都比売神社で有名な天野の里。
私の住まいと同じ町内である。我が町は南北に長いのだ。
北は串柿で有名な四郷地区。南は高野山と隣接した花園地区。
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下↓は、奥さんと訪問した、天野の里の風景である。
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我が町は「フルーツの町」と町のHPでも紹介しているが、
ここ「天野の里」は果実は殆ど作れないのである。何故?
山の上の盆地である。有名な高野山よりも歴史が古いのだ。
我が家は海抜60m。彼のお宅は海抜400mなのである。
寒暖の差が激しいのだ。「天野米」と「高原野菜」が美味しい。
夏の夜。我が家では裸で暮らせるが、ここは夏毛布が要るのだ。
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昔は、秘境の地。山の尾根伝いに道を進むと峠。
そして、「峠を下り里が見えるとまるで『桃源郷』だ。」
と、誰かのエッセイにあった。
今は県道にトンネルが付き、トンネルを出ると「天野の里」。
でも、同じ町なのに景色が違う。空気が違うのだ。
一年に二回。我が家で収穫した、柑橘類と柿類を
持って行き、おしゃべりをして帰りに向こうで出来た、
高原野菜等をいただくという文字どおりの
「物々交換友達」なのである。
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今年一回目は、刀根早生柿、紀の川柿、赤柿とレモンを持参。
彼宅からは、トマトにナスにキャベツ。ブロッコリーに高原葡萄。
話題はこどもの話や、そして老後の話まで、、、。
日々の暮らしは、淡々として変わらないが月日は流れていく。
人の心は移ろいやすいが、人情や様々な文化は
次の世に受け継がなければ、人として生きている証がないと
今回も天野の里で、思いを深めたのでした。
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だから、一番人間らしいお付き合いを
させてもらっていると自負しています。
損得なしのお付き合いです。
腹の探りあいが無いのが最高です。
「今度は年末に、富有柿やミカンを持ってまた来るで!。」
「俺とこも正月用の野菜。用意して待っとるさかいよ!。」
こんな会話を交わして、彼のお宅を後にしたのでした。
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【↑これ双子トマト。店頭では絶対に目にすることは無いよね。】