masaring

自己チューの進行形日記でshow。

武士言葉の奥深さ。

2008年10月10日 | masaringの内緒話

20080926_003

【朝露に濡れたストック達が、何か論議をしているのでござる。】

「かたじけない」、「それがし」、「大儀である」など、
時代劇などでおなじみの武士語。武士語を知ることは
日本の伝統や文化にふれたり、言葉づかいを見直す

契機にもなりそうだね。さて武士語の成立は如何に?

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武士の間で使われる共通語が成立したのは江戸時代だと
言われているよ。武士たちが参勤交代で
日本を行き来するようになったのがその要因のようだね。

これは、各地の武士が江戸と国元の間を往来する
道中や江戸の武士たちと会話をするのに、お国訛りでは
つうじない。そこで、全国の武士に浸透していた

謡曲(能の言葉)や狂言が元になり、武士の間で
交わされる共通語が誕生したということだ。

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たとえば、「~でござる」も狂言で使われる言葉だ。
でも、こうした言葉で日常会話をするのは堅苦しいよね。

だけど堅苦しい武士の言葉は重々しく響くため
為政者としての立場には都合がよかったようだね。

それに、武士の言葉を堅苦しくしていたもうひとつの
原因があるようだよ。それは漢語なんだそうだ。

江戸時代の藩校では、ほとんど漢学しか勉強しなかった。
テレビでよく見る場面だね。

ひたすら中国の書物を読み、中国史を勉強したようだけど
それが実務に役立ったわけでは無いみたいだよ。
それでも勉強したのは、漢学の素養があると
格好が良かったかららしいね。

言葉の中に漢語をたくさん使い、中国史に基づいた格言を
ちりばめると、いかにも立派な人物に見えたんだね。

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もっとも、江戸時代の武士の言葉は東海地方の言葉の
影響が強かったらしいよ。何しろ300諸侯のうち
愛知県出身者が6割、旗本でも5割ほどだったらしいんだ。

東海地方の言葉に漢語などの格調高く普遍的な概念を
取り入れたことによって、使いやすくなり
全国共通語になり得たらしいんだ。

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言葉の乱れが指摘される昨今だよね。

今、武士語に向き合うことで、何か新しい
発見が得られるかもしれないよ。
ちなみに下の言葉達は今も生きる武士語らしいね。

貫禄・ぐる・鎬を削る・切羽詰まる
高を括る・鍔迫り合い・土壇場・抜き打ち

081010

【早速、これらの真意を調べてみることにいたそうか。金木犀】

コメント (2)
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