【収穫最盛期を迎えた、刀根早生柿。この色具合が最高品。】
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昨日、給料貰ってる業務がお休みで、久々に農作業をした。
刀根早生柿の収穫である。
我が家では、奥さんが長男の出産を機に、
(もう、随分昔になる。30年前か?)
幼稚園の先生から華麗なる?転身。
我が家の農作業を一手に引き受けている。
1.2haほどの果樹園だから
兼業農家としては、面積は多いほうだ。
収穫だけでも、梅、すもも、柿、みかんと
色んな種類があるからたいへん。
収穫にいたるまでは、並大抵の作業過程ではない。
でも、からだは疲れるが、収穫時が一番の喜びだ。
私も、かつて、給料をもらっている仕事が休みの日は
大いに農作業に加担していた?が、
大病を患ってから、一線を遠のいている。
(つまりは、あまりの過酷さゆえ逃げたのだ?。)
今は、申し訳程度の手伝い。(給料泥棒と言われたくはない。)
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秋も深まり、柿の収穫最盛期。
そんな、のんきなことは言ってられない。
適期に収穫しないと商品にならない。
猫の手も借りたい時期。
猫より劣る私の手伝いでは、ままならぬが、
少しは進む。
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刀根早生(とねわせ)柿は、
平核無柿の中でも和歌山県で
一番多く栽培されている早生の品種。
平核無柿の特徴は、種が無いこと、
形が偏平で角張っていること、
そして何より果肉がやわらかく
ジューシーであることだ。【全国の皆様食してくださ~い。】
しかし、収穫して、すぐは食べられない。(渋柿なものでネ。)
脱渋庫で炭酸ガス処理で渋抜きをして
選果。箱詰めして出荷となる。
ひとつの果実として商品になるまで
剪定・摘蕾・摘果・害虫や病気の農薬散布、
それ以外にも多くの作業を必要とする。
収穫後も上述のごとくだ。
消費者が買う時は、高いが
生産者の手取りは微々たるものだ。
昨年は不作。今年は豊作のようだ。
それに、はく皮などの作業で例年より収穫時期が早く
今が最盛期なのである。
さて、農家の手取り額はどうなることやら。
にもかかわらず、農業に携わっているのは
やはり自然と関わることの魅力と収穫の喜びだ。
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私も、定年を迎えたら農業従事者だ、、、?。
(毎日は出来ない。断言する。)
しかし、農業従事者の高齢化は続く。
どの家も後継者はいない。
あと5年もすれば荒れた畑、
畑と呼べない土地が増えることだろう。
6年後、定年で農作業を私がしていたら
きっとこんな声であいさつされるだろう。
「おーい。青年、がんばれよ!」と。
【↑初夏の柿の花。これが成長し収穫される。できれば来年も】