【蔵元「野半の里」。食事処や天然温泉も。今や観光バスも来る。】
野半の里は1789年(寛政元年)、野上屋の屋号で
前田半十郎氏が暖簾をあげて以来の酒造史を刻む
老舗酒造メーカーである。
紀ノ川上流、高野山麓にあるこの地は、
かつらぎ・高野山系の伏流水に恵まれ、
明治初期には、町内だけで16場もの蔵元が
林立した銘酒の郷であった。
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江戸時代の和歌山城下町では、別名「川上酒」
(紀ノ川上流の上質な酒に由来)と呼ばれて
上質酒の代名詞にもなり、和歌山藩の御用命を始めとし、
城下の人々に広く愛飲されていた。
しかし、今。まっちゃんの住むこの町に蔵元は2軒だけだ?。
その一軒が「野半の里」である。
野半の里では、優れた技術によって今なおその伝統が
受け継がれ、全国新酒鑑評会での金賞受賞をはじめ、
その他数々の栄誉を受けているらしいのだ。
正直な酒造り一筋に打ち込む姿勢は、今も昔も
変わることなく、歴史と伝統を誇る蔵元としての
名誉を連綿と守り継いでいるからの所以であろう。
また野半の里は、酒造りの伝統と技術を生かし、
平成8年7月5日に和歌山で初めての地ビール、
「木の国野半ビール」を誕生させた。
ドイツから送られたビール仕込み釜は、この地の気候と水に
良く馴染み、醸し出されるビールの味薫は、本場ドイツに
勝るとも劣らぬ良質のビールとして高い評価を得ている。
とりわけハラタウホップを使ったミュンヘナータイプの
ドイツ古典ビール(メルツェンビール)は、
地ビール業界で初めての商品化であり、
木の国野半ビールの技術と品質の高さが証明されている。
ビールの製造開始で、老舗蔵元は大きく変わった。
構内には花と緑をふんだんに植え込み、
しばしのくつろぎのひとときを愉しめる。
平成15年には「天然温泉 蔵乃湯」を開業し、
目に・心に・身体に、存分にヒーリングを
楽しめる新しい癒しの地として「野半の里」は
新しく生まれ変わった。つまり現代風に変身したのだ。
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フレンチの本格コース料理から自家製カレー、
自家製プリンなどのデザートまでが揃う「紀泡館」。
純日本料理・会席料理が自慢の「こんにゃく座」。
野半の里に生まれた現代の湯治場、天然温泉「蔵乃湯」。
今から百六十年前に建てられた酒の仕込み蔵を、
百名が一堂に集える大宴席とした「蔵茶屋 半十郎館」。
土蔵を改装した30席と15席の独立した2部屋の「堅木堂」。
杜氏として永年酒造りに心血を注いできた田路慶太郎に
由来した入り口にある直売処「けいたろう館」。
同じく杜氏・片山寛太郎の名を冠した「かんたろう館」。
ここには、和歌山県内の名産品が所狭しと並べられている。
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春のハナミズキは最高だ。また、秋の紅葉も風情だ。
「地ビールを飲み干す・伝統の銘酒に酔う・
旬を味わう・天然温泉で癒す」
「花いっぱい、楽しさいっぱいの野半の里は
大自然に囲まれた心のふる里」という
キャッチコピーに嘘偽りは無い。
我が家への客は最近ここへお連れすることにしている。
だって、まっちゃんの家から車で3分ですから。
しかし、今、何故こんな記事を?
毎年年末に蔵出しの限定酒。
しぼりたてのフルーティな味わいの
野半の里が誇る日本酒「神撰」。
また飲みたくなったのです。
でもHPでは完売です。ダメモトで確かめに行ったのです。
「お客様、あと2本だけ残ってます。」
ラッキー、来た甲斐があった。2本ご購入。完売しました。
という訳でタイトルとはちょっと変わりますが
まっちゃんと今夜、乾杯しませんか?。
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【↑写真は昨年秋の道沿いからの蔵の湯。泉質も良いらしい。】