日銀券を増刷して日本国を救う村島定行のBlog

①日本は世界最大の債権国、お金がなければ刷りなさい②英語を多用すると次第に馬鹿になる③靖国参拝は日本人の義務だ。

遣唐使廃止の理由。漢字かな交じり文が成立し日本語を完全に記述できるようになったことが大きい。唐にはもはや学ぶものがない。

2017年08月01日 | 歴史

 菅原道長が提案して遣唐使が廃止された。辻準之助はその理由として

1. 唐の国内情勢が乱れて退廃していること

2. 船舶の構造が脆弱で唐まで渡るのが困難であったこと

3. 海賊に遭遇して殺されるおそれがあったこと

を上げているがこれは腑に落ちない。2や3の理由は昔からそうだったのであり

今に始まったことではない。それを承知で隋や唐に派遣していたのである。大きな違いは日本と大陸とが名実ともに対等だという考えが出てきて無理をして学びに行くのは筋が通らないという考えに達したのだ。その背景に9世紀末のかなが発明され日本語を完璧に表現できるようになったことが大きい。それまで漢字だけで万葉仮名で表現していたがどこか間違っているという意識が抜けなかったのであろう。それがカタカナ、平仮名が発明されて大和言葉が完璧に表現できることがわかった。菅原道真は学術の神様の地位にあったから日本語を完璧に表現できることがわかったということは大事件である。それまで漢字だけでうまく大和言葉が記述できないことは悩みの種であったろうと思う。それが漢字だけでは表現できないがかなを使えばその悩みが解消できるのである。菅原道長にとって大和言葉を完璧に表現できれば唐はなにするものぞという感じであろう。遣唐使廃止を自ら提案し認められた。その後土佐日記、伊勢物語、蜻蛉日記、源氏物語など次から次にやまとことばによる文学が百家繚乱と咲き乱れたことからあきらかであろう。

 

 

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