日銀券を増刷して日本国を救う村島定行のBlog

①日本は世界最大の債権国、お金がなければ刷りなさい②英語を多用すると次第に馬鹿になる③靖国参拝は日本人の義務だ。

渡辺昇一氏を悼む

2017年08月01日 | 歴史

 渡部昇一氏を悼む。直接お会いしたことはないがこれまで本を通していろいろ教えてもらった。教えてもらったことを思い出すまま列挙しよう。

1 日本語は大和言葉である。例えば「川の流れのように」、「赤とんぼ」、「早春賦」は全て大和言葉からなっている。或いは山頭火の俳句は全て大和言葉であると具体例を挙げて説明をされて納得したことが忘れられない。これは大和言葉だけを選んだ結果ではなく、普通に言葉を選んだ結果大和言葉だけになったのだ。この事実は日本語が大和言葉であることを示す。もっと正確にいうと日本語にも漢語やらカタカナ語など大和言葉とは言えない部分が少なくないが喜び、悲しみ、など心の動きを表す場合は大和言葉になってしまう。日本人の喜びや悲しみを表現するのは折に触れ昔から必要であった。中国や西欧の影響のない大昔にやっていたことでそれは必然的に大和言葉で行われた。日本人の心の動きを表す言葉は大和言葉でできており、日本人の心に訴えようとすると大和言葉になってしまう。それまで言葉は変わっていくもの、当然大和言葉とは違ってきていると考えてきたが基本の部分、心の動きを表す言葉を中心に大和言葉は変わらず残っているという事実を知って目からウロコであった。その後日本語の変わらない部分、大和言葉を見ることで日本語論を展開できるようになった。その意味で渡辺昇一氏は私の日本語論の師匠でもある。

2 古事記の推奨する考えの素晴らしさ。キリスト教ではイブはアダムの肋骨から生まれる。つまり女性は男性の付属物だ。古事記では男と女は相補うような存在として描かれている。男はある部分が余っている、女はある部分が欠けている存在として描かれている。これは科学的であり、正確であり、常識的である。さらにイザナミとイザナギが子つくりをナスに当たって、女から声をかけると水子が生まれ、男から声をかけると正常な子が生まれたという挿話があるがいろんな局面で男が先導すべきことを示唆していると渡辺昇一氏は説明していた。古事記では「人間の男女は相補い合う存在であるが女は男を立てなければならない」と説いているのだ。これは現代の日本人にも無理なく受け入れられる考えだ。

3 東京裁判では目撃証言は皆無であった。日本人は残虐に人を殺したと言われるが東京裁判では日本人の残虐行為の目撃証言は皆無であった。人が殺されるのを目撃したという証言が1例だけあった。それはマギー神父は日本兵に「止まれ」と言われて止まらなかった中国人が一人撃たれたということを目撃したと証言した。日本の残虐行為は東京裁判で明らかになったなどと言われているが目撃証言は皆無だったのだ。

4 江上波夫氏の騎馬民族征服説の胡散臭さ。「日本という国家が騎馬民族によって征服されてできたものなら日本に騎馬民族の風習が残っていないとおかしいが何もありませんね」という意味のことを江上氏に聞いたら「そうだったかな」と江上氏は大いに困った様子だったとどこかで書いておられた。その後私は騎馬民族征服説が出ると「玄界灘を騎馬民族が渡るのは困難ですよ」と否定するようになった。

5. 昔は中国とは日本であった。山鹿素行の著書に中朝事実があるが中国の朝廷の事実ではなく、日本の朝廷の事実を書いたものです。昔は中国とか中華は日本のことを指していたことを知った。その意味から中国のことを支那ということは意味がある。


 

 

 

 

 

 

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