塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

カンポス、イギータ、そしてチラベルト

2011-05-20 23:50:12 | 日記
 カンポス自身も、自分の体型がGKには不向きであることは、心のどこかで自覚
していたと思います。

 でも彼のGKというポジションに対する愛情と、彼の技術がその体格を補う形で
彼を

 「中米最高のGK」

 として君臨させ、

 「1994年から2002年にかけて3度のワールドカップ出場」
 「メキシコ代表130試合」

 という偉大な記録を達成させたのでしょうね。

 またパラグアイ代表のGKとして名を馳せたチラベルトも、僕らの持つ常識を覆した
選手でした。

 普通僕らはGKの攻撃参加を思い浮かべませんし、パントは別としてGKが攻撃の起点
になるとも考えません。

 その僕らの偏見を最初に打破ったのが、コロンビア代表GKとして人気を博した

 「イギータ」

 でしたが、チラベルトはGKとしての実力はもとより、

 「FKを蹴るGK」

 としてその存在を世界中に知らしめていました。

 勿論FKを蹴るGKそのものが珍しい存在であることは間違いありません。しかしGKと
しての能力が並外れていたからこそ、パラグアイ代表の同僚たちは、チラベルトはFKを
蹴る事を、認めていたのでしょう。

 1998年のワールドカップ、16強でフランスに0-1で破れピッチに倒れこむ同僚を、
チラベルトは肩を叩き、彼らの手をとって抱き起こしました。

 彼だって敗戦は悔しい。

 でもその悔しさを噛み殺し、味方の心に気配りができるその姿は、まさにパラグアイの

 「大黒柱」

 としての威厳に溢れていました。

 僕らは時に自分の常識が自分の中の価値観で生まれていることをおおいに反省し、それら
が偏見に繋がっていないか、顧みる必要があります。

 チラベルトとカンポスはどちらもJリーグ移籍の噂がありましたが、噂でしかありません
でした。

 彼らのような勇気ある選手が日本で見られたなら、ファンも選手も大変勉強になったはず
なので、今考えても惜しい気がします。
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僕らの抱く常識と偏見

2011-05-20 23:39:38 | 日記
 週刊マガジンで連載中の

 「振り向くな君は」

 のなかで、「千手」と呼ばれるGKが登場します。

 千手は高校生にも関わらず、一見小学生にも間違われるあどけななさの表情をしており、
実際身長も大変低く描かれています。

 僕はここに僕らが考える

 「常識と偏見」

 が隠されていると感じます。

 確かにGKは上背がある方が有利でしょうね。また体格に恵まれていた方が、ボールに
触る可能性が高まります。

 今後どんなルール変更が行われても

 「ゴールマウスを縮小する」

 という案は出ないはずですから。

 確かにGKは高身長で体格に恵まれている人物が望ましい。

 でもこれは一種の偏見のような気がします。

 例えば1990年代メキシコ代表のGKとして君臨したホルヘ・カンポスは、その派手
なジャージと僕らの常識を覆す

 「小柄」

 な体型で有名でしたが、そんな彼はメキシコ国民から絶大な信頼を集めていました。

 (彼の身長は175センチですから、僕らと余り変わりません。)

 ですから低身長がGKには不向きというのは僕らの抱く偏見であり、同時にGKを志す
人間に対し、とても不躾な態度だと思うのです。
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パルセイロの巡回指導

2011-05-20 01:09:51 | 日記
 一昨日18日、長野パルセイロは

 「わんパル広場」

 と今季から名づけられた巡回指導を、僕の地元千曲市の戸倉保育園で行いました。

 実は戸倉保育園は僕が幼いころ通っていた保育園で、ホームページには選手達と子供が
触れあう写真が掲載されていて、嬉しくもあり懐かしくもありました。

 当然ですが、「卒園」してからは、保育園の教室はおろか園内に入ったことすらありま
せん。

 僕は今年35歳ですから、子供がここのお世話になっていてもおかしくはないのですが、
もし結婚して子供が生まれたら、本当に久しぶりにこの敷地に足を踏み入れる形になりま
す。

 僕は子供の頃本当に病弱で、1ヶ月欠席せずに保育園に通えたことは稀でした。

 プールにも入らず、マヨネーズの空きパックで作った水鉄砲で遊んでいることも多く、
両親、特に母は僕の将来を心配して、僕の体が健康になるように様々な工夫をしていま
した。

 もしパルセイロの巡回指導で、幼いころの僕のような病気がちな子供がいたら、遠慮なく
選手に甘えて楽しんで欲しいですね。

 僕は今滅多に体を動かすことは無いのですが、病気がちだとどうしても室内で過ごしがち
ですし、太陽の光りを浴びる事は本当に大切です。

 パルセイロの選手達は自分の空き時間を巡回に充てているわけで、本当に大変だと思い
ますが、今後もこの活動を継続してもらえるように期待しています。
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