塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

自分のマイナス点をさらけ出す潔さ

2012-11-05 00:50:20 | 日記
 書店を覗くと、スポーツ、経営のベストセラーの多くは

 「私が体験した成功例」

 と言う形で、著者がどのように現在の礎を築き、成功を手にしたかが綴られている物が圧倒的です。

 グアルディオラの作品がスティーブ・ジョブスの本と並列で並べられているのは、共に圧倒的な成功
体験を得たからであり、本屋もその方が売り上げが期待出来るためです。

 出版社も当然プロモーションがしやすいですし、バルセロナには今でも多くの指導者が練習見学に精
を出していると聞きました。

 でも、僕はプロは

 「自身の失敗談」

 を話した方が、むしろ有意義だと思うのです。

 先ほど「尾木ママ」の愛称で知られている尾木直樹氏が、ロンドンブーツの田村亮氏との対談映像の
中で、

 「私は長女と次女の教育に失敗した。」
 「私の何気ない一言で、長女は第一希望の美術大学の受験を止めてしまった。」

 と素直に自分の発言の過ちを認め、そこから浮かび上がった問題点を言及していたのです。

 「これこそ本当のプロの姿だ!」

 と、僕は大きな感銘を受けたのです。

 長友祐都がポプラ社から刊行した「日本男児」があれだけ支持されたのも、彼が素直に自分のマイナス
を吐露したからではないでしょうか?

 「母子家庭」
 「勉強を怠け、サッカーにも力が入らない」
 「応援団員としては有名だが、とてもプロになれる気配は無かった。」

 こうしたマイナスの気持ちをつづり、その状況をいかに周囲との連係で克服したのか。
 
 彼がこの点を見失っていなかったからこそ、日本代表の一員としてゆるぎない地位を築いたのだと思い
ます。
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