塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

イラン代表の選手たちが海外に出て戦うこと

2021-11-18 20:53:23 | 日記
 中東情勢は過去も現在も、常に世界の要所といえます。

 メソポタミア文明発祥の地であり、預言者ムハンマドがイスラム教を開き、石油が発見されてからは経済が目覚ましく発展しました。

 中東情勢が難しいのは、米国と対立するか協調するかだけではなく、イスラム教の教えと人種にもありますよね。

 僕は西アジア最強国はいつもイラン代表だと思っていますが、イランは「アラブ(アラビア語を話す人々)」の国ではありません。

 彼らは「ペルシャの民」であり、ペルシャ語が母語です。

 何よりイランはイスラム教の中でも少数派の「シーア派」であり、サウジアラビアやイエメンの考える「スンニー派」でないところも大きな特徴といえます。

 日本代表がテヘランで試合をするときは常に苦戦しますが、イランは中東の中でも桁違いのサッカー好きで構成されており、その熱意はブラジルやアルゼンチンを凌ぐとさえ指摘されます。

 とりわけイラン代表がアラブ諸国(トルコは省きます)と異なるのが、代表選手の主力たちがブンデスリーガを軸に、積極的に海外リーグで研鑽を積むことが多いという点です。

 サウジアラビア代表がワールドカップに出場する際、今どき滅多におめにかかれない、自国リーグ在籍の選手23名のみで出場することとは、全く様相が異なります。

 一番有名なのはビーレフェルトとバイエルン・ミュンヘンに在籍したアリ・ダエイでしょうが、ハンブルガーSVで高原直泰とともに活躍し、2003年のアジアMVPに選出されたマハダビキアも忘れてはいけません。

 現代表ですとアジア杯2019年の時はロシア・リーグのルビン・カザン、現在はゼニト・サンクトペテルブルク所属のFWアズムンでしょうか。

 彼にはリーグ1のリヨンが獲得希望とされており、クラブ側もはっきりその意思を認めているよ言うです。

 アラブ諸国の選手たちが海外移籍の消極的(慎重)
 ペルシャのイランは冒険心が強い

 これは宗教的価値観ではなく、彼らの意志にすぎませんが宗派が異なるとこれだけ様子が異なるものかと、いつも考えてしまいます。
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