1990年代から2000年代にかけて、「ファンタジスタ」はその存在価値を見失いましたが、まもなく2010年代の突入しようとしている今、「リベロ」というポジションが死滅しようとしています。
リベロという言葉を世界に認知させた第一人者が、ドイツのフランツ・ベッケンバウアーでした。以後もドイツはロタール・マティウスとマティアス・ザマーという、サッカー史に残るリベロを輩出しています。他にもオランダのロベルト・クーマン、イタリアのフランコ・バレージとガエタノ・シレアが有名ですね。マニアどころではノルウエーのレネ・プラツェットがいます。
そんなリベロというポジションも、近年では影も形も無くなくなってしまいました。
ではどうしてリベロは死滅しようとしているのでしょうか。
理由その1.現代サッカーの主流は4バック
普通リベロを置いたサッカーで連想されるのは、3-5-2の布陣ですね。3人の最終ラインのうち、2人がストッパー役を、残りのひとりがリベロという形です。
しかし今では3バック自体、リベロ同様死滅しようとしています。理由としてはクラブ、代表を問わず優勝を狙うチームは、例外なく4バックを採用している点にあります。
4バックはその殆どが、フィールド上に選手をまんべんなく配置できますが、3バックはどうしても「いびつ」な形にまります。
また最終ラインの左右のオープンスペースをカバーしようとすると、DFにもMFにもカバーリングの役割が求められます。つまり最終ラインの選手が、カバーリングに入るとそれだけ味方ゴール前の守備が手薄になりますし、うまくパスカットできたとしても、味方FWまで距離があるため、効果的な攻撃ができません。
理由その2・今は1トップのチームが多い。
3バックは2トップとの相性が抜群です。例えストッパーが防げなくても、リベロが後方にかまえていますし、3人がかりでサンドイッチ、挟み込む形にもっていくこともできます。
しかし最近の潮流は1トップです。僕は以前、攻撃ひとりに対して守備側は3人なのだから、何が問題なのかよくわかりませんでした。
1トップとして考えられる布陣は、4ー2ー3ー1に3-4-3、4-1-4-1などがあります。僕の疑問を解決するヒントは、1トップではなく1トップを支えるMFにありました。
つまり1トップだけでなく、MFが攻撃に絡んできた場合、守備側の数的不利が見てとれます。思い出してください。ドイツワールドカップ、日本代表は3バックで対オーストラリアと戦いましたが、オーストリアの3ー4ー3に押し切られてしまいました。
つまり3バックとリベロは一心同体であり、残念ながら3バックは、今の時代とマッチしない布陣というわけです。
しかし近い未来、先に記したような先達と比肩するようなリベロが誕生する可能性もあります。そんなリベロが誕生した場合、指揮官たちはどのようにその選手を指揮するのでしょうか。
次回も僕なりにリベロについて考えてみたいと思います。
リベロという言葉を世界に認知させた第一人者が、ドイツのフランツ・ベッケンバウアーでした。以後もドイツはロタール・マティウスとマティアス・ザマーという、サッカー史に残るリベロを輩出しています。他にもオランダのロベルト・クーマン、イタリアのフランコ・バレージとガエタノ・シレアが有名ですね。マニアどころではノルウエーのレネ・プラツェットがいます。
そんなリベロというポジションも、近年では影も形も無くなくなってしまいました。
ではどうしてリベロは死滅しようとしているのでしょうか。
理由その1.現代サッカーの主流は4バック
普通リベロを置いたサッカーで連想されるのは、3-5-2の布陣ですね。3人の最終ラインのうち、2人がストッパー役を、残りのひとりがリベロという形です。
しかし今では3バック自体、リベロ同様死滅しようとしています。理由としてはクラブ、代表を問わず優勝を狙うチームは、例外なく4バックを採用している点にあります。
4バックはその殆どが、フィールド上に選手をまんべんなく配置できますが、3バックはどうしても「いびつ」な形にまります。
また最終ラインの左右のオープンスペースをカバーしようとすると、DFにもMFにもカバーリングの役割が求められます。つまり最終ラインの選手が、カバーリングに入るとそれだけ味方ゴール前の守備が手薄になりますし、うまくパスカットできたとしても、味方FWまで距離があるため、効果的な攻撃ができません。
理由その2・今は1トップのチームが多い。
3バックは2トップとの相性が抜群です。例えストッパーが防げなくても、リベロが後方にかまえていますし、3人がかりでサンドイッチ、挟み込む形にもっていくこともできます。
しかし最近の潮流は1トップです。僕は以前、攻撃ひとりに対して守備側は3人なのだから、何が問題なのかよくわかりませんでした。
1トップとして考えられる布陣は、4ー2ー3ー1に3-4-3、4-1-4-1などがあります。僕の疑問を解決するヒントは、1トップではなく1トップを支えるMFにありました。
つまり1トップだけでなく、MFが攻撃に絡んできた場合、守備側の数的不利が見てとれます。思い出してください。ドイツワールドカップ、日本代表は3バックで対オーストラリアと戦いましたが、オーストリアの3ー4ー3に押し切られてしまいました。
つまり3バックとリベロは一心同体であり、残念ながら3バックは、今の時代とマッチしない布陣というわけです。
しかし近い未来、先に記したような先達と比肩するようなリベロが誕生する可能性もあります。そんなリベロが誕生した場合、指揮官たちはどのようにその選手を指揮するのでしょうか。
次回も僕なりにリベロについて考えてみたいと思います。
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