塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

英雄とは何を指すだろうか

2022-12-04 18:23:50 | 日記

 1976年、世界でもっとも知られるパンク・バンド、セックス・ピストルズが唯一のアルバム

 

 「勝手にしやがれ金玉野郎 セックス・ピストルズ見参」

 

 を発表します。

 

 しかし日本国内ではピストルズよりも音楽的に幅があり、より暴力的な雰囲気を醸し出してた「ストラングラーズ」を支持する層の方が多かったとも聞いています。

 

 アルバム「ノーモア・ヒーローズ」「ブラック・アンド・ホワイト」は、ストラングラースにとっても有意義がセールスでしたが、ロンドン・パンクという範疇でも大きな足跡を残しています。

 

 僕もノーモア・ヒーローズは視聴したことがありますが

 

 「もはや英雄など存在しない」

 

 と訴えかけることに、当時の首都ロンドンで暮らすことの困難さ、パンクというのは格好良さではなく、単なる低所得者の希望という意味合いが、改めて伝わってきますし、今の日本も困窮者が増加しています。

 

 森保一日本代表監督は、特定の選手、つまり英雄を作るのではなく、誰かがかけても戦力が落ちないことを軸に戦ってきた時点で、一定の完成度があると思います。

 

 また、英雄というのは時代によって変化があり、アルゼンチンでは

 

 1970年代のマリオ・ケンペス

 1980年のディエゴ・マラドーナ

 2010年代のレオ・メッシ

 

 というように、世代間でその選手が一番かというある種の不毛議論が起きていると予想します。

 

 ナポレオン・ボナパルトを英雄視していたバッハは、彼の所作に失望したという事例もありますし、英雄は今の時代の不必要かもしれませんね。

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ルカ・モドリッチの足跡を考えて

2022-12-04 17:58:18 | 日記

 クロアチア代表の顔であるルカ・モドリッチ。

 

 イングランドのトテナム・スパーズ、スペインのレアル・マドリードと、華奢であるものの頑健な選手たちが揃うリーグで、大きな怪我に見舞われることなく活躍し続けています。

 

 彼がワールドカップにエントリーしたのは、日本代表と同じグループGに入った2006年のことです。

 

 このころは指揮官のスラトコ・クラニツアールの息子、「ニコ」が代表の中軸であり、

 

 クラニツアールは息子を贔屓している

 むしろモドリッチを軸にすべきだ

 

 という両選手にとっても不毛な議論が起きていました。

 

 当然対戦相手の日本代表も、ルカ・モドリッチよりもニコ・クラニツアールを警戒し、布陣も同じ3-4-1-2ということもあり、3-4-3のオーストラリア代表よりも戦いやすい。

 

 そんな意見も出ましたが、結果は0-0のドローでしたね。

 

 モドリッチのご家族が内戦で揺れたことはよく知られていますが、2018年のFIFAバドンドール受賞は、改めてクロアチアという国に目を向けさせる要員になったと思います。

 

 彼は在籍するレアル・マドリードで幾度もUEFAチャンピオンズ・リーグ優勝を経験していますが、それはあくまで

 

 マドリードというスペインの首都

 スペインという国

 

 に還元されるものですからね。

 

 モドリッチだけに集中すると、イバン・ペリシッチなどほかの選手をフリーにさせてしまう危険性は否定できません。

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手のひらを反すファン心理

2022-12-04 17:50:41 | 日記

 1986年メキシコ・ワールドカップで優勝するアルゼンチン代表。

 

 ディエゴ・マラドーナという絶対的存在を、ホルヘ・バルダーノやダニエレ・パサレラ、そしてクラウディオ・ボルギなどのレギュラーが、しっかりと脇を抱えることに成功しました。

 

 しかしアルゼンチン代表を支援する国民は、指揮官カルロス・ビラルドが描く展開が守備重視のあまり、見栄えが良くないし面白くもないということで、ネガティブ・キャンペーンを張ります。

 

 しかし、アステカの大地で西ドイツ代表と決勝戦を迎えると、彼らの文言は一気に変化します。

 

 「ああ、ビラルド、俺たちを許してくれ」

 

 決勝戦まで愛する代表を導き、優勝させた指揮官を自分たちは「けちょんけちょん」に批判し、侮辱した、見る目がなかったのは指揮官ではなく、我々ファンであり愚か者であることが全世界に知られてしまった。

 

 横断幕での謝罪は彼らにとって自分たちの恥を認めざるを得なかった形でした。

 

 日本代表もコスタリカ代表戦で敗れると、選手の人権侵害かと思うほどの罵声が飛び交いましたが、逆にいますとドイツ代表との一戦とは、それほどの落差があったといえます。

 

 一方で指揮官は僕たちや評論家が描く

 

 「勝ち点3はコスタリカ代表から」

 「スペイン代表とドイツ代表からは引き分けでも御の字」

 

 という考えを否定し、この2カ国とどう戦うかを考えていたわけです。

 

 今、森保一日本代表監督はクロアチア代表戦に向けて、様々な案を練っているのでしょう。

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