かつてイングランド代表のギャリー・リネカーは
「最後に必ず西ドイツ代表が勝つ」
と宿敵の力強さを認めたものです。
1990年イタリア・ワールドカップ準決勝戦はPKで敗退し、ホストとして参戦した1996年欧州選手権も同じく準決勝で対戦し、敗北したイングランド代表。
ですから2001年のワールドカップ欧州予選、敵地で5-1で快勝した際の反響はすさまじく、映画「キングスマン」でもこのスコアが記載された新聞が小道具として確認できるほどです。
冒頭のリネカーの言葉を借りるならば
「最後に必ずメッシが勝つ」
ような気がします。
今回のワールドカップ2022は、フランス代表対アルゼンチン代表というよりも、パリ・サンジェルマンのふたり、レオ・メッシとキリアン・エムバッペに焦点があります。
得点王をかけた戦い
フランス代表が優勝すれば、イタリア代表とブラジル代表に次ぐ、3カ国目となる連覇を達成
メッシが出場すれば、ドイツ代表のロタール・マテウスの記録25試合を1試合更新
など、見所は多いわけですが、代表で駆け出しのころのメッシはアルゼンチンでプレイ経験がないことを批判されていましたね。
その彼を批判する国民は皆無になりましたし、コパ・アメリカで大陸王者になりましたから、メッシが優勝する下地はあると思うんです。
ただエムバッペの能力だけを考慮しても、すべてを覆すだけの力があることも確かですが。