塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

名手が誕生する喜びの背景

2022-12-21 18:33:06 | 日記

 キリアン・エムバッペがワールドカップ決勝でハットトリックを達成したこと。

 

 僕は1930年から始まるワールドカップにおける最初の偉業とばかり考えていましたが、これは誤りで1966年にイングランド代表のジェフ・ハーストが達成していました。

 

 また僕はワールドカップの連覇は1958年と62年のブラジル代表のみとばかり思っていましたが、これも誤りで1934年と38年のイタリア代表も連覇を果たしています。

 

 2次大戦の影響がなければワールドカップは1942年と46年にも開催されていたでしょうし、さすがに物資の豊富さで知られる米国でさえ、ワールド・シリーズは中断されました。

 

 ただ新しい名手が登場することは

 

 1・かつての偉大な記録が現代によみがえる

 2・そしてその記録が更新された際に大きな歓喜が登場する

 3・仮に更新されなくとも、その挑戦に大きな敬意が集まる

 

 のが自然ですが、実際にはそうではありません。

 

 今季、アメリカン・リーグでロジャー・マリスの本塁打数60本を更新したアーロン・ジャッジは、リーグ最優秀選手に輝きますが、ベーブルースの本塁打714本を超えたハンク・アーロンには

 

 脅迫文が山のように届く

 それは彼が白人ではなく黒人だから

 

 というマイナスの側面が付きまといます。

 

 サッカーでも黒人や黄色人種にマイナスの側面はこれまでも多かったわけですが、ある意味自暴自棄を打破するために羽目を外したマリオ・バロテッリ。

 

 彼が集中できていれば、案外キリアン・エムバッペよりもすごいと讃えられたでしょうか。

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サッカーに不自然な勝利はあるか

2022-12-21 18:21:04 | 日記

 サッカーには不自然な勝利はあるでしょうか。

 

 仮に1986年ワールドカップ8強、イングランド代表対アルゼンチン代表において、あのマラドーナのハンドが認められたゴールで決着となれば、確実に不自然な勝利となりました。

 

 1966年ワールドカップ決勝、イングランド代表対西ドイツ代表の試合では、現在でもジェフ・ハーストの放った得点(決勝点となる3得点目)は、ゴールラインを割っているか。

 

 の判別は論争です。

 

 ただ主審からすれば

 

 1・得点はホームである、同時に開催国の重責を担うイングラン代表側に生まれた

 2・仮にノーゴールであれば、貴賓席の女王陛下への顔向けができない

 3・西ドイツ代表は既に、ワールドカップ優勝を経験している

 

 などの葛藤が、ゴールを認めた心理的要因かもしれませんね。

 

 現在ではいずれの得点も、VARで即座に得点とは認められないハンドが生まれます。

 

 2009年ワールドカップ予選プレイオフ、ダブリンで開催のフランス代表対アイルランド代表において、ティエリ・アンリは得た得点はハンドであることを認めるも、判定が覆ることなく、ワールドカップには

 

 「フランス代表」

 

 が名を連ねます。

 

 下手をすれば外交問題にまで発展する可能性すらあり、一方で南アフリカで見せたレイモン・ドメネクと選手たちのハレンチ行為が、恥の上塗りとなりました。

 

 不自然な勝利にはやはり後味の悪さと、のちの罰が待ち受けているという証でしょうか。

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サッカーには不自然な受賞があるかもしれません

2022-12-21 18:12:40 | 日記

 サッカーには不自然な「選出」もあるように見えます。

 

 よくFIFAバロンドールでも受賞選手の選手選考が不透明だと指摘があり、特に2010年の選出はレオ・メッシでしたが、多くの識者は

 

 1・インテル・ミラノで3冠、代表でワールドカップ準優勝のオランダ代表のウエズリー・シュネイデル

 2・ワールドカップ優勝のスペイン代表から、アンドレス・イニエスタもしくはチャビ・エルナンデス

 

 が選ばれるべきだと考えたはずです。

 

 同様の傾向は2013年にもあります。

 

 最有力選手はフランス代表として知られるフランク・リベリ。

 

 この年在籍するバイエルン・ミュンヘンはチャンピオンズ・リーグでボルシア・ドルトムントに勝利し、2001年以来の欧州王者となりますし、加えて3冠の実績を誇ります。

 

 会長であるフランツ・ベッケンバウアーもリベリの受賞が妥当だと発言し、ウリ・ヘーネスも、彼が受賞しなければアンフェアだと、フランス・フットボールをけん制します。

 

 しかし受賞はフランス代表ではなく、神の子でした。

 

 レオ・メッシの受賞は7度ですが、仮にこの2つの受賞が別物であれば、実際のところポルトガル代表のロナウドと同じ形だった可能性はあったわけです。

 

 実際2010年の受賞は、メッシ本人が仰天したほどで彼は当時FCバルセロナの僚友でもあっるイニエスタかチャビのいずれを祝福する側だと考えていたんですね。

 

 また2014年のワールドカップMVP選出も、逆にレオ・メッシの批判を増やしただけであり、受賞することが必ずしも明るい話題ではないことが証明された、皮肉な例でもあるんですよ。

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サッカーに不自然な敗北はあるでしょうか

2022-12-21 18:04:22 | 日記

 昨日、TBSドラマ「アンナチュラル」のDVDボックスを偶然中古で見つけ、購入しました。

 

 偶然懐に、買えるだけのお金があったんですよ。

 

 昨日は3話まで視聴しましたが、人間の死に不自然はなく、だからこそ簡潔に処理されていく現状を覆す、主人公たちに多くのファンが感銘を受けたと感じますね。

 

 ではサッカーに不自然な「敗北」はあるのでしょうか。

 

 結果的にある面はあるでしょうね。

 

 例えば2000年欧州選手権の4強でぶつかったイタリア代表とオランダ代表・

 

 イタリア代表は3-4-1-2,もしくは3-5-1-1を採用し、代表に抜擢されたばかりのスティファノ・フィオーレが躍動し、GKも第2GKだったフランチェスコ・トルドが奮闘します。

 

 この準決勝ではイタリア代表は前半に退場者を出し、終始オランダ代表がイタリア代表を圧倒するも、勝利したのはひたすら守備に徹し、現実的な打開策を必要とした

 

 「イタリア代表」

 

 だったのです。

 

 (ちなみに勝利はPKで3-1、イタリア代表の退場者はジャンルカ・ザンブロッタ)

 

 オランダ代表からすれば

 

 1・退場者を出しフィールド選手9名の代表に敗れる

 2・終始内容では圧倒していていた

 3・オランダ代表は4-2-3-1であり、布陣の構成だけでも相性は良かった

 

 という、不自然な敗北でした。

 

 ある意味、マイボールを徹底できても「敗北」があるからこそ、サッカーはトトカルチョが成立する側面はあるでしょうね。

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