ハイエクって、自由論を主張したんでしょ。なんでも自由がほんとにいいのかね? なーんて疑問もってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『未来創造の経済学』(幸福の科学出版)で、ノーベル経済学賞を受賞した著名な経済学者・ハイエクの霊本人の言葉(「霊言」)を、次のように伝えておられます。
やはり、「法律は必要最小限のものに限定すべきである」と考えなくてはいけないと思います。
例えば、建築一つを取ってみても、やはり、完全に無制限というわけにはいかないだろうと思うんですよ。安全性の問題がありますからね。(中略)
しかし、一方において、これだけ地価が上がっておりながら、「一律の規制がかかっていて、自由に建物が建てられない」というような状況も、やはり間違っていると思うんですね。そういう規制が、どんどん積み重なってきている。
だから、「参議院の廃止」などという声も出てはいるようであるけれども、衆議院が立法府だから、まあ、参議院は“廃法府”でもいいかもしれない。法を廃止するほうですね。できてから何年かたった法律については、見直しをして、廃止できるようにするんです。それなら、参議院の存在意義はあるかもしれない。
何年かたって、「この法律は、もう役に立たないので、やめてしまいましょう」ということにするのは、あってもいいかもしれません。
どんどん『六法全書』の中身が増えていく状態であれば、結局、人間の自由は拘束されていくんですよ。(中略)
私が言っている「自由」とは、無制限な自由ではないのです。無制限な自由でよければ、人を殺す自由だってあるし、人を殴る自由だってあるし、強盗をする自由もありますから、私は無制限な自由を言っているわけではありません。
私が言う自由とは、「法律を立て、その法律を犯さない範囲内で人間は自由である」という意味での自由です。「法律は自由の範囲を決めるものであり、『その法律さえ守っておれば、何をやっても構わない』という意味で、自由は保障されている。これが近代国家における自由なのだ」という考えです。
車が左側通行の国もあれば、右側通行の国もあります。それについて、「どちらが正しいか」ということを議論するのは、意味のないことであり、どちらでもいいことです。(中略)ただ、各人が勝手なことをやったら、交通事故が多発するのは確実です。(中略)例えば、「左側を通る」という一定のルールを決めなくてはなりませんし、決められたルールには従わなければなりませんね。
「一定のルールを定めた法律があって、それを犯さない範囲では、各人の自由は保障されている」というのが私の基本的な考え方です。
自由の担保として、やはり法律は必要です。それは、「自分以外の人の自由を護るために、法律というものはあるのだ」ということです。自分だけの自由を護るためであれば、法律は要らないのです。ただ、ほかの人にも自由はあるから、ほかの人の自由を護るために、共通項として法律というものがあるわけです。
しかし、その法律が無制限に増えていけば、結局、全員にとっての制約になってきて、自由が狭められていくことになります。これは、やはり大いに憂うべきことです。「法律がどんどん増えていく」というのは恐るべきことなんですね。
(62~67ページ)
ハイエクの言う自由とは、「法律は自由の範囲を決めるものであり、『その法律さえ守っておれば、何をやっても構わない』という意味で、自由は保障されている。これが近代国家における自由なのだ」という考えである。
自由の担保として、やはり法律は必要であるが、法律が無制限に増えていけば、自由が狭められていくことになる。
衆議院の立法府に対して、参議院は“廃法府”でもいいのかもしれない──。
ハイエクの「自由」に対する考え方のエッセンスを、とても要領よく、そしてわかりやすく解説しておられるのは、まさに自分自身のお考えだからでありましょう。
こんなふうに、大川隆法先生の刊行される霊言集を読んでいくことはすなわち、人類史上の偉人たちからの講義を、日本語で直接、受けていることになるわけです。
改めて実感する「霊言集」の凄さ。
やっぱり、普通はあり得ない「奇跡」というほか、ありませんよね!
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『未来創造の経済学』
大川隆法著 |
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