オレのまわりって、出来の悪いのばっかりでさ。とにかく、ミスは多いし、心づかいはできないし、そんなやつばっかり。オレってほんとに不幸だよね? なーんて悩み抱えてる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『幸福の法』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
大事なことは何であるかというと、「もう、いいかげんに、『人から貰うことで自分が幸福になれる』という考えは捨ててはどうか」ということです。
これは、きりがないのです。物質的な面、物やお金についても、あるいは、他の人からの社会的評価や名声、その他についても、健康についても、きりがありません。「これで最高。これで完璧」というものはないのです。
苦しみのもとは、たいていの場合、自分自身がつくり出しているものなのです。
したがって、「そういう傾向性を、いったん思いとどまってはどうか。相手は、一パーセント足りないかもしれない。あるいは、十パーセント足りないかもしれない。しかし、その十パーセントの足りないところを、一生懸命、責めるよりは、九十パーセントのできているところに目を向けてあげてはどうか」ということです。
男性が奥さんに百パーセントを求めたら、家庭内は不和になるのが普通です。なかには、百パーセントを求められたら、それを達成すべく、がんばるような、よくできた奥さんもいるかもしれませんが、そういう人は、心身症になる気があります。(中略)
やはり、他の人に対しては、百パーセントを求めるより、よくやっているところのほうに目を向けてあげるべきなのです。
そのようにすると、不思議なことに、世の中は変わってきます。「人から奪いたい。取りたい。貰いたい。貰わなければ幸福になれない」という思いをやめて、自分が現に与えられているものを発見し、あるいは、他の人の悪いところではなく、よいところを見ていこうとすると、そういう、評価を変えること、考え方を変えること自体が、実は人に与えていることになるのです。
一生懸命やっていて、九十パーセントまでできていても、十パーセントがだめで、いつも怒られている奥さん、あるいは、ご主人がいます。相手から見て、「あなたは、いい人なのだけれども、この癖だけは、どうしても気に入らない」というようなものがあるわけです。(中略)
しかし、「これだけは嫌だ」というものを取り上げて言っている人は、不幸になりたい人なのです。要するに、そういうことを言っている人は、実は、自分が不幸になりたくて、不幸になる理由を探しているのです。(中略)
そうではなく、やはり、他の人のよいところを認めていき、自分が与えられているところについて、よく感謝し、考え方を変えなくてはなりません。
そして、人から取ることは、もう、この辺でやめましょう。人から与えられていることをよく見て、今度はちょっと、自分も人にあげるほう、お返しをするほうを考えましょう。
たとえば、ご主人は、いつも帰りが遅いかもしれませんが、遅いのには遅いだけの理由があるのでしょうから、奥さんは、そういうことに対して、ねぎらいの言葉をかけてあげることです。それだけでも、かなり違います。
(149~153ページ)
人から貰うことで自分が幸福になれるという考えは捨てたほうがよい。
相手の足りないところを責めるよりは、できているところに目を向けてあげよう。
自分が与えられているものを発見し、他の人のよいところを見ていこうとすると、そのこと自体が、人に与えていることになり、不思議なことに、世の中は変わってくる──。
「与える愛」の実践というのは、じつは、まわりの人への見方を変えるだけでもできるってこと。
このお教え、ほんとうに目からウロコじゃないでしょうか。
この簡単なお教えの実践で、誰もがつかめる幸せの感覚を、一人でも多くの人に味わってもらえたらと、今日、改めて私は思っているのです。
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『幸福の法』
大川隆法著 |
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