あんかつ先生月に吠える

月のあばたに対して色々感じたこと書いてみます。

政府内で真剣な経済論争を!!

2009-12-15 21:28:46 | 政治
近代経済学の教科書的存在感をもっていた元マサチューセッツ工科大学教授の

ポール・サミュエルソン氏が亡くなった。

第一次世界大戦後の不況対策でイギリスのケインズが提唱する政府の大幅開発投資が

アメリカのニューディール政策として成果を上げて後、世界はケインズ経済学一色だった。

そのケインズ経済学では整理しきれない世界の戸惑いの中にサミュエルソン教授は

①所得不平等は市場経済の機能阻害を生む、

②節度の無い企業の営利活動も市場機能のの欠陥を生む、

③政府は財政政策を実行しつつ市場が機能するように介在すべき。

この理論で政府は経済に果たすべき重要な役割があると論じ、

近代経済学の父ともいわれてきた。

大学時代は近代経済学といえばサミュエルソン理論の勉強だった。

今、考えると、現在の世界の経済実態は正にこの政策対応ができない所に問題がある。

日本でいえば竹中半蔵理論も財政均衡先行政策も不完全燃焼のままの状態で中途半端

国債発行を抑える 国債発行は大幅に、緊急必要対策

民主党内閣はこの辺の理論的整理が全く無いまま鳩山首相はじめ閣僚が勝手を主張している。

サミュエルソン教授も戸惑いの顔が見えるよう!!