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JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

キース・ジャレット SOLO 2012 オーチャード・ホール 2012/5/6

2012-05-07 23:01:35 | サポート中、ライブ


キース・ジャレットの来日公演も毎年のことのようになってきて、去年は5月28日、今年は昨日と11日、来年も決まっていて、東京は5月6,9,15日、結成30年のスタンダード・トリオです。
今年はネット販売時間に接続したから前から15列め、販売すぐに売り切れてたからまあ良い席でした。
今年は連休最後の日、渋谷のショップをのぞいて新譜と廉価BOXものを一つづつ買って、オクサンと待ち合わせ、昨年覚えたオーチャードの前にあるおそばやさんで準備運動です。

去年食べた果物みたいななすはなかったけれど、今年はこんなのがありました。山形の漬け物「ぺそら漬け」と言うそうで、あてにはぴったりです。



後は白魚の唐揚げ




砂肝とおろしの和え



そしてへぎそばをいただいて会場には6時半到着です。

ちょっと探し人もあったので、周りをみわたすと、空席は多分突然こられなくなったのだろう幾つかだけで、7時になると、いつもはよりスッとキースが登場しましsた。

キースのソロは昨年のRIOがあるから、今回は多分それに準じた演奏だろうと想像できます。

1st
1曲目、RIOと同じようにフリーなインプロ、であっという間に温度間があがって凄い集中力です。
2曲目は現代音楽風、メロディとハーモニーを紡ぐ旅がはじまります。
3曲目は得意のスパニシュ風、
4曲目が美しい、春のイタリア、午後の柔らかな日差しの様
5曲目は早いパッセージのブルースの感じの曲
6曲目は協会でこの演奏をしたら、愛の手がそこら中から入るような演奏、
全部で40分ぐらいで1st終了、20分の休憩はワインを一杯、で立ち話。

2nd
1曲目、叙情詩の様に始まりました。これも春の朧のようで、この明るさを増しているのが、最近のキースの感じです。
2曲目現代音楽風、低くうねるような低音の音数が凄い
3曲目はフッとスタンダードが顔を出すようなハーモニー
4曲目、ビル・エバンスを思い出すようなバラッド
5曲目も美しイタリアの曲の良い、会場中が静まりかえって、一人一人流れをかみしめているのが解ります。
そして割れんばかりの拍手で2nd終了しました。

アンコールは3曲
最初は初めて聴く感じで、映画音楽みたいです。
2曲目はラグをいれた短めの曲。
3曲目もとても美しい賛歌のようで、この演奏でこの日のコンサートが満たされた気持ちで終わりました。

ぞろぞろと出口に向かいますが、キースの会場で何度か会った人はいないのか、アンコールの曲名書いてないかなどと観に行ったりしていたら、人混みがだいぶはけたあと出会いました。
調律師のTさんと二人降りてきて、オーストラリアの友人と再会したのか4人でおしゃべり始めました。
話はつきなそうなので、合図をして帰ろうととするとあわててこちらにきました。
3階で見ていたそうで、ちょっと握手しただけでしたが、キースの会場で会った人が続きました。
この人とは最初にキースのコンサートで声をかけ、次のキースの時も休憩時間に横にたっていたのです。

会うたびに彼の状況は変わっていくのですが、どんどんとたくましくなっていることを実感できて、キースともうひとつの満足をもって帰ってきました。

追記

行った人は解るけれど、2ndの始まる前に、曲の余韻を乱すような声や拍手は遠慮するようにと演奏者からお願いがあったと放送があった。
1st1曲目から終局とともにだみ声の掛け声があり、困ったものだとおもいながら、ぎりぎり許されるかなと思っていたところだった。
ライブでの声の掛け方は、かなり蒸すかしい、ましてやコンサートなどはよほどのタイミングがわかっていないと周りがしらけることをわからないファンがいるのは、半分あきらめている。
(寺井尚子のライブで、真っ先に声上げるのが仕事みたいに思っているファンがいるように思う。)
それを注意するアナウスが2度つづけてあり、共感の拍手につつまれた。(ただRIOを聴いてもわかりますが、日本の聴衆はおとなしい)
だから2nd拍手のタイミングがぎこちなくスタートしたのであるが(こちらはタイミングは充分承知、音が空を漂った後消え、その一呼吸後に拍手するのが当たり前)そのことが、逆に2ndの4曲目、5曲目の素晴らしさ、緊張感につながったと思っています。
感動を伝えるには、演奏後のスタンディング・オベーションが一番よいとおもうのですが、そこらへんも表現へたですね。キースの場合は何度もでてきますが、ころをみて必ず立って素晴らしさを賞賛します。

ライブで声をあげたい人は、充分タイミングを図ってください、掛け声は素晴らしい効果があるのです。ただタイミング、昨日の人は失敗だったのです。
(書き出したらこのことについてもう少しまとめてみたくなりました。いつかまた)



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休みの朝 急に By Myself / Meredith d'Ambrosio

2012-05-06 12:05:15 | 聞いてますCDいいと思う


連休も最後の朝、ゆっくりと起きて今日は息子が関西に帰っていくとか、昨日は記事のUPをし忘れたとかおもいながらパソコンをつけた。
そして急に聴く音楽がきまった。一寸物憂く、それでもそのことも許してゆっくりとしている。
今日のそれも午前中、いや一年の中で、一番この音楽を聴くのにあった時間のようなきがする。
めったにヴォーカルをきかないのに、ゆったりと聴いている。
メレディス・ダンブロッショって言う人も実は初めて聴くけれど、亡くなったエディ・ヒギンズのオクサンだそうで、そういえば別のアルバムのジャケットも覚えている。
ということなんかはソウル・シスターのスズックさんが教えてくれて、そして急にききだしたのもそちらの記事をみたからなのです。
たまにコラボも面白いかも、といってただただ、ゆったりと聴いている。変な言い方だけど、英語が解らない私に、この人の英語とても解りやすい。
そうなると、歌詞の内容まで伝わってくるよう、でこのアルバムの説明はシスターに任せてしまおう。

シスターといえば、昨日はサウンド・オブ・ミュージックをある理由でみたのだけれど、シスターがたくさんでていた。「すべての山に登れ」って歌っていたのも今日のこのアルバムにつながっているのかも、そうだシスターに
ひとつお手伝い、ジャケットあけた素敵な絵はこんなです。




そう夕方からはオーチャード、誰かに会うことはできるかな。

んじゃ、退散♪



By Myself / Meredith d'Ambrosio

Meredith d'Ambrosio (p,vo)

1.By Myself
2.Through A Thousand Dreams
3.Once Upon A Long Ago
4.If There is Someone Lovelier Than You
5.All Through The Night
6.High and Low
7.I Guess I'll Have to Change My Plan
8. You and The Night and The Music
9.Something to Remember You By
10.Dancing in The Dark
11.Then I'll be Tired of You
12.Why Go Anywhere At All?
13.I See Your Face Before Me
14.Haunted Heart

コメント (4)
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がんよ さらば  ~ がん研究者のがん闘病記Ⅲ ~ 佐藤 徳光著

2012-05-04 22:06:17 | 


がんよ さらば  ~ がん研究者のがん闘病記Ⅲ ~
               佐藤 徳光著
連休中だけれど、少しお勉強をしようと読んだ本の著者のスタンスがわかりやすいので、続きの新しい本がとどいたので、今度はもう少しお勉強度合いを高めてよんでみた。

思った通り冷静な研究者の目を持つ方で、はじめにでその高い意志を示されている。

「自分に残された余命時間内で「何ができるだろう」との想いもつのり
・一つには、がん闘病記を残すこと、
・二つには、がんの本質を見つめ直すこと、
・三つ目には、がん医療の現況を患者のたちばから分析すること
・四つ目に、巷で遭遇する様々な民間療法に科学的視点から考察を加えること、
・五つ目に、がん撲滅へ向けて患者の立場から具体的な提言をおこなうこと
これら五点は実行すべきであると、私は強い使命感のようなものにかられた。

まずは強い意志で、活動を続けておられることに敬意を表し、存命を喜びたい。


ということで以下少し長くなります。私が書いたというよりか、読みながらメモをとったというか、抜書きになります。

で第1章から読み始めるも、さすが研究者、漏れがあってはいけないのか、丁寧な説明、ところが難しい言葉とメカニズムでこれは頭にはいらない、メカニズムがわかってもがんにはなるかと読むにはよんだけれど、ほんのうわべがわかった、いやわからない。
でわかるのはやはり4章の治療法からでした。
そちらに行く前に、今度の本には年譜が載っていました。私の作った年譜に以下が追加になります。(ラジオ波焼灼治療はREAと略されているようです。)
年譜 追加分
2010/3/1 ここまでに再発を繰り返し3~6ヶ月ごとにREAを追加、計7回となる。
2010/5/19 肝転移巣再発(3箇所)、REA(8回目)。
2010/5/19 腎門レベルの傍大動脈ピンパ節緩徐肥大。
2010/7/18 肝転移巣再発、傍大動脈から総肝動脈周囲ならびに左胃動脈周辺リンパ節が肥大傾向、肺にも転移(1箇所)ベバシズマブ注(3週に1度)+カペシタビン(内服)、ベバシズマブを計10回適用、効果は少々。
2011/3/9 パニツブマブ注(2週に1回)開始。1週間後から痤そう(ニキビ)様皮膚疹多発(全身性、重傷)
2011/5/10 パニツブマブx4回後CT:効果SC。
2011/8/10 以後投薬を中止、様子をみて緩和ケアへ移行予定。

さて4章は基本3大療法である外科手術、放射線治療、化学療法についての著者の見解です。(著者自身は後述のREAと化学療法を受けている。)
要約をきちんとすればよいのでしょうが、難しいところもあるので、抜き書きになります。

外科療法
素人目にも、限定したがんを完全に摘出できれば、これはやはり最も確実ながんの治療法であるいと、私もそう実感します。
問題なのは、肉眼で見えない小さながんの取り残しから再発する症例が多いこと、リンパ節や他の臓器へ遠隔転移した症例では外科手術による対応はもはや技術的に困難なこと、あるいは外科手術そのものによる肉体的負担は小さくはなく、などです。 
外科分野におけるがんの手術成績は是非公表していただきたい。
放射線治療
放射線療法を受けていないので最近までの放射線療法の発展にたいして、
現在のところ、私は具体的な治療成績の情報を目にしていませんが、肝心の保険適用はまだのようで、話によれば治療には3百万もかかるそうです。私の経済料では到底適いませんが、治療効果のほどは如何ばかりか気になっています。
又我が国の放射線治療施設は約600施設のものぼるそうですが、放射線治療専門医は400人に満たず、治療放射線技師および医学物理士・線量計算士など、北米の水準に達しているのは数施設にとどまるといわれています。
今後、がんの三大療法の一つとして、外科療法や化学療法との有効な連携治療が望まれるところです。
化学療法
過去の一般臨床治験データを基に抗がん剤の効果を判定すれば、およそ次のような結果に要約できるかと思います。

末期の大腸がんにたいする抗がん剤の効果
1 抗がん剤を使わないと→(余命およそ半年)
2 5-FU系列の第一世代薬を使うと→(余命およそ1年)
3 上にイリノテカン、オキサリプラチンなどの第二世代薬を上乗せ→(余命計約1.5年)
4 右に最新のキメラ抗体などの第三世代薬を追加→(余命計およそ1.8年)

これをどのように評価するかは人によってかなり違うと思いますが、私は正直いってこの程度ではがんの克服にはほど遠く、副作用とバランスに見合うものとは感じられませんでした。
総じて医学者の薬効評価は低すぎます。

第6章 その他のがん療法
1ラジオ波焼灼術
平一八年、東大病院における原発性肝がんの治療例はすでに4千に近づいており、この四年間に計8回の焼灼術を施してもらい、肝臓内に点在する径1~2センチメートルの転移がん六箇をほぼ焼き尽くせたかに思えるのです。しかしCT画像上では1~2カ所に再発像がなお疑われる様であり余談は許されませんが、東大病院消化器内科におけるラジオ焼灼術の成績は、五年生存率で見る限りほぼ外科手術のそれに匹敵すると実感しました。(身体への負担は軽いとおもわれる)
2免疫療法
がんに対する免疫療法ですが、これについてはことさら厳密な検証を加えなければならないと思っています。なぜならば、近年「免疫」という言葉だけが世間を一人歩きし、「免疫を高めればがんは治る」などと教宣され、一般の人々が踊らされているきらいもあるからです。
がん免疫への発想は、がん細胞に非自己を暗示する何らかの抗原があるに違いないとの期待に立脚していますから、その実在性については厳密に査定しておかなければなりません。
一般にがん細胞だけに存在する、いわゆる「がん抗体」は皆無だと思います。殆どが量的な違いによるものです。「腫瘍関連抗原」という呼び方もそのへんからきています。
これまでの成績を見る限り、いずれの方法においても効果は必ずしも芳しくはあいません。
それは先に指摘したごとく自然発生がんの性質に起因しているのです。
免疫療法の先駆けをつとめた「ペニシリン処理-溶連菌」が動物実験で確かにがんの増殖をおさえたのに、臨床では効かないのはなぜか、それは移植がんと人に於ける自然発生がんの相違に気がついたのです。動物の移植癌では少なからず宿主との間に組織不適合が存在するが、ヒトの自然発生がんではがん細胞は自己であり、免疫細胞ががんを非自己と認識できない点が違う。
現在日本で広く行われている免疫療法の効果については、健康食品のセールストークのようなものであると言いきる人もおるくらいです。これは正しい認識だと私も思います。
免疫療法には1クール数百万円もする場合もあり、がん免疫療法を受けようとする方は、ぜひ、事前によく検討し種々の意見を参考にして最終決断するようにお薦めします。
3温熱療法
こちらは具体的な評価が不能、治療を行っている患者が血液検査やCT検査のデータを開示するよう断じます。
だいぶ長くなってしまいましたがこのあと食事療法(食べたいものを食べたい)や病院食などについて書いた後今後の課題に移ります。
これまでの著者の研究からの挫折と希望がかかれます。

私は過去に、マウスの移植癌を対象に細胞性免疫を研究しましたが、常に移植癌細胞に対するT細胞の「自己/非自己」認識の壁にはばまれました。自己のがんを非自己認識できる「自己T細胞」を作成したかったのですが果たせませんでした。最近のヒト型抗体などの作成技法をヒントにもし将来、自己のがんを非自己認識できるヒト型T細胞の作成がなったと仮定すれば、そのときは劇的な効果が期待できるかもしれません。癌に対してはやはり細胞性免疫が本命だと思います。

このあとがん撲滅にむけての提言が、がん研究者、医学者、専門医、がん患者、統計学者、行政、マスコミになされます。

著者は化学療法につかれて、中止を希望しながら、主治医などとの相談で化学治療を続行しますが、緩和ケアも視野にいれ、とても冷静な判断をされています。

病院の帰り、74歳に近い著者が途中下車し恩師を訪ねます。
井上先生はもうすぐ米寿だというのに自ら車を運転されて迎えにきてくださった。
「最近、急に足がよわくなってね」
恩師は酒豪で会うがまだ衰えを知らぬといった感じで「焼酎のビール割り」をご馳走くださった。私にとっては初めての飲み方であったが口触りが良く味もなかなかであった。
翌朝、すっきりと目覚め悪酔いはなかった。
「佐藤君はがんであると言うが、さっぱりがん患者のように見えないね」と恩師はいう。
「そうなんですよ、今のところ体調も良く、時々、本当にかんですか?誤診じゃないですか?などとからかわれます」
「いや~、本当にそうだよな」と恩師は明るい表情になる。

どうぞ穏やかな日々が長く続きますように。
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ブレンディでも大丈夫 ESTATE / GEORGE ROBERT

2012-05-03 22:23:26 | 聞いてますCDいいと思う


George Robertがケニー・バロンとデュオしたアルバムは墨絵のようなジャケットをそのまま反映したような幻想的な演奏だったから、このアルバム、ギターとのデュオでボサノバは一寸驚いた。
でも考えてみれば、これはかなり面白い組み合わせで、いいかもしれない。
ゴールデン・ウイークは一寸毛色の変わったものを楽しんでいます。

1曲目が“イパネマの娘”でまずはど真ん中、アルトの音色の美しさは間違えないところ、あまりオーバーにならないおさえた感じで始まりました。
2曲目は“The Shadow Of Your Smile”メロディーを大切にゆったりと吹くあたり、そういえばこのアルバム、普段のアルバム選びとはすこし外れて、ゴールデン・ウィークにたのしくというくくりのアルバムです。
3曲目が大好きな“How Insensitive”を早めのテンポで、日ごろの緊張も、あちらこちらの痛みも温シップをあてられているように解けていくのです。
一番長い曲で5分ちょっと、聞いたことのある曲がならんでこのようなひと時もあるのです。
今は夜ですが、さわやかな木陰、アルコールじゃないものをいただきながら(今もちろんアルコールいただいていますが)でもいいんじゃないか、宣伝ではありませんが、コーヒー飲料のブレンディ飲みながらでもいい感じです。
5曲目“Estate”どの曲も結構ストテートな演奏、もう少しアドリブがあってもと思って聴くと、これが結構アドリッていているではありませんか。
いかんいかん、あまり考えないでゴールデン・ウイークをたのしむのがテーマであった。
6曲目、ですからこれも好きな曲“Agua De Beber おいしい水”も小気味よいテンポでまた楽しい世界に戻ります。
7曲目は“Corcovado”この曲も、すばらしい曲、名曲中の名曲ですが、世界中のナイト・クラブで演奏されているだなとおもいます。画期的な“Corcovado”もあってもいいかなと思いつつ、こちらはオーソドックス。
8曲目“あなたなしでは”では結構アドリブしています。
9曲目“ある愛の詩”までやるかでも、結構楽しんでいるのだ。
12曲目“ムーン・リヴァー”までやるか、いかんいかん楽しんでいるのだ。
13曲目“カーニバルの朝”14曲目“波”とここまであまり目立たないギターのFrancis Colettaさんがソロを取ってくれるのが良い。全般でも演奏して充分なのにでもこれで良かった良かったがましました。


ESTATE / GEORGE ROBERT

George Robert(as)
Francis Coletta(g).

1.The Girl From Ipanema
2.The Shadow Of Your Smile
3.How Insensitive
4.That's What Friends Are For
5.Estate
6.Agua De Beber
7.Corcovado
8.There Will Never Be Another You
9.Love Story
10.Arthur's Theme
11.O Grande Amor
12.Moon River
13.Manha De Carnaval
14.Wave
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がん細胞を焼きつくせ   ~ がん研究者のがん闘病記  ~ 佐藤 徳光著

2012-05-02 23:04:10 | 


がん細胞を焼きつくせ   ~ がん研究者のがん闘病記  ~
佐藤 徳光 著


連休中だけれど、休み前に図書館で見つけた本を一寸勉強してみることにしました。
2009年3月出版された、佐藤 徳光という細胞学、薬理学、比較内分泌学、生化学、実験動物学など生命・医科学分野の研究者が書いた闘病記です。
闘病記も、それもがんにかんするものを結構よんでいますし、体験記なども気にしています。
ところが、特にがんに関しては、その内容が、内容自体の宣伝みたいなものが多く、選択をきちんとしなくてはとおもいながら、それをとおりこして正しい内容のものを選ぶことが億劫になるような状態でした。
図書館で見つけたこの本、筆者の学歴、研究内容、罹患の内容と状況を読むととてもまじめな、いつわりない表現を感じました。

ということで、お休みなのに、内容を少し読み込むことにしました。記述は原本の引用をしている部分がおおいのでつながりは悪いですが趣旨を読み取りください。(続もおなじです。)

1 大腸ガンの発見施術からわずか5ヶ月で肝臓転移、5ヶの(本当は6ヶ)ガンが見つかって、何もしなければ、半年から1年の余命、ステージ の厳しい状態です。
大腸ガンの手術から腸閉塞にくるしめられた(腸閉塞私も2度も経験して、もう絶対したくない)体をもう切り取りたくない。
東大病院のラジオ波焼灼療法の治療を選択。

現代医療の現実を冷静に捉え、抗ガン剤の副作用からその使用をのぞまないながら、東大の主治医の括弧たる指示に従わざるえなかったり、抗ガン剤の効果が確認したくって、一個ガンを残しておけばよかったかなどと考える研究者の思考がおもしろい。
又抗ガン剤でのガン縮小で3cmになったら外科手術をする根拠をいぶかったり、闘病記としての私部分の記述など著者の、冷静な人柄と人間性がうかがえるのである。
記述のなかで医師がガンと闘う姿勢を評価しつつ、抗ガン剤への期待のかけ過ぎと副作用に対しての反応の鈍さを指摘していることも信頼でき、民間療法にたいしての記述も冷静であり信用できた。

一般に大腸ガンはステージⅢ~Ⅳという段階の、腸管壁が侵された状態で見つかる場合が多い。
この際何もせずに放置すれば、5年生存率が7%を超えることはないという。筆者のⅢa~bはかなり激しい状況で、このような患者を緩和ケアで対応したとすると生存期間(中央値)は26.6ヶ月であると報告がある。
そしてイリノテカン(フォルフィリに含まれる1成分)を単独問投与した場合、それは33.8ヶ月になったという。
一方、ロイコボリン+5-FUを投与した場合の生存期間(中央値)が27ヶ月にたいしてロイコボリン+5-FU+イリノテカン投与群のそれは33.6ヶ月という報告もあった。
ということはデータでは緩和ケアで2年3ヶ月化学療法併用で2年10ヶ月の平均余命となるのである。
わかりやすいように年譜にまとめてみました。

年譜
2006/4/2 目まいにより検査
2006/5/9 S字結腸20cm切除 ステージⅢa~Ⅲb
2006/6/19 退院 腸閉塞を併発
2006/10/4 CTIで肝臓転移発見 2cmが1ヶ、1cmが4ヶ(後でもう1ヶ)
2006/11/14 治療法模索のすえ東大病院のラジオ波焼灼療法の可能性検査
2006/11/30 ラジオ波焼灼治療を実施
2007/1/11 抗ガン剤投与開始 2週間に1度の薬物療法 副作用激しい
2007/11/15 化学療法15回 2ヶの未治療ガン発覚
2007/12/7 2回目のラジオ波焼灼治療実施
2008/5/7 抗ガン剤の副作用激しい
2008/12/ 再発
2009/1/8 入院 2回にわたりラジオ波焼灼治療
2009/4/15 抗ガン剤治療中にて本は終了

再発がおこりラジオ波焼灼治療後の化学療法でこの本は終わっていて、かなり厳しい状況のようで、その後どうなったのかとしらべたら、2010年には「がんよ 驕るなかれ」考古堂、2011年に「がんよ さらば」考古堂と以後の記録が出版されているのが和がった。
「がんよ さらば」の方の目次をみると
1章 がんの本章
2章 正常細胞との比較
3章 発ガンのメカニズム
4章 がんの三大治療法
5章 その他のがん治療法
6章 がんの民間療法
7章 今後の課題
8章 私の病状報告

となっていた。とても冷静に自分のことも、また研究者の目でがん治療のことも記述されているので、図書館にはないけれど、ネットで注文しました。
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お隣のSOULとキッチリと Impressions Of Curtis Mayfueld / JAZZ SOUL SEVEN

2012-05-01 22:17:41 | 聞いてますCDおすすめ


Jazz Soul Sevenという名のグループはフィル・アップチャーチが選んだ7人グループだそうで、その名の通り、ソウルのカーテス・メイフィールドのカバー集です。

JAZZのすぐ隣あたりにいるSoulですから、なんの違和感もなし、アップチャーチなんかはソウルの人だと思っていました。
どのメンバーも達者で、だれを最初に選んだろうと考えてしまいます。
私はTerri Lynne Carringtonの存在がこのバンドのカラーを作っているように思います。
キーボードのRuss Ferranteってほとんど聴いていないのですが、うまくマッチしたピアノです。
Wallace Roney もこのようなJAZZでも、軽やかでシャープなラインを拭いていてこれもなかなかいい感じです。

1曲目アーニー・ワッツのハード目なソロ・フレージングで始まります。
2曲目のピアノがエッジがありますし、ウォーレス・ルーにーのミュートはクールでなおかつシャープです。
4曲目のルーニーはミュートなしのストレート、5曲目も同じで、フレージングはさすが、とても良いところをマイルスからうけついでいるのですね。

とこうやって聴いてくると、ソウルのカーバーをうまい人が集まってメローにメロディーをなぞるのとは一寸違うような気がしてきました。
そもそもゴールデン・ウイーク用に気軽に上質なソウル・ジャズ・サウンド楽しもうとメンバーでえらんだのですが、これはもう少し違う。

ジャズのお隣と書いたけれど、そのお隣へのきちんとしたジャズからのメッセージをグループは発しています。
ジャズのアドリブとソウル精神(重複か)をうまくあわせて、なかなか位置のはっきりしたアルバムに思えます。
アメリカでは、一番良い選択のカーティス・メンフィールドかもしれませんが、日本でヒットしたソウルグループの同じようなアレンジでの演奏、聴いてみたいとおもうので、このグループ続けてほしいですね。

Impressions Of Curtis Mayfueld / JAZZ SOUL SEVEN

Phil Upchurch (guitar)
Terri Lynne Carrington (drums)
Bob Hurst (bass)
Wallace Roney (trumpet)
Ernie Watts (saxophone)
Tudd Grttonte (keyboards)
Master Henry Gibson (percussion)

1 Freddie's Dead
2 It's Alright
3 Move On Up
4 We're A Winner
5 Superfly
6 Beautiful Brother Of Mine
7 Check Out Your Mind
8 I'm So Proud
9 Keep On Pushing
10 People Get Ready
11 Gypsy Woman
12 Amen
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