
トルド・グスタフセンのライブを告知された日に知り申し込んだら4番目だったので、一番前のトーレの目の前ピアノも良く見えるベスト・ポジションに座ることが出来ました。オクサンは寝れないからといいますが、トルドじゃしょうがないでしょう。
メンバーは、ECMの新作から女性ヴォーカルがぬけた4人、でこの女性ヴォーカルが好みでないので、今回嬉しい、トーレ・ブロンボルグを聞けるとは、トルド・グスタフセンが聞けるとはという感じです。

1曲目、トルドの繊細なフレーズからトーレのゆったりしたテナー、CDからの曲、ただしドラムス、ベースが生なので、アルバムよりJAZZ的、ピアノの音もシャープです。
2曲目もゆったりとした、ベースのアルコもやわらかい音、インリズムもドラムスがこれほど繊細に入るのかという感じ、テナーのメロディがこれ昔も書いたけど“心に聞いて”という感じです。
ピアノの音もトーレのテナーも段々と熱を帯びてきて、この辺がCDではつたわらない、ドラムスもしっかりエッジを効かせて気持ちが良い。
3曲目スパニシュ調のプロローグからアルバムの最初の曲、ハーモニーを確かめながら弾くトルド、弾き方がちょっとブラッド・メルドーに似ているのですね。
昨日壊れちゃったというかわいそうなギブスをつけたベース、でも低い音がピッキングがいい音です。ECMのアルバムの温度感を上げた感じです。
4曲目、トルドが鍵盤を強打しているのを知りました。
5曲目、トーレがソプラニーノかソプラノの曲がったのでモーダルなフレーズ、当然リズムが熱くなります。その後ピッチのしっかりしたベースソロはちょっと朴訥とした感じです。つづけてゴスペル調の曲に移りトーレのすごいタンキングで不思議な音をだしたりでオリエンタルな感じになりました、
7曲目はスパニッシュ調の曲1時間近くになるので、これは1セットだけだと解りました。
8曲目もゆったりとしたトーレのテナーでこれがセットの終わりでした。
すぐにアンコール1曲、鳴り止まない拍手にトルド一人が出てきて、ピアノ・ソロ、これでトルドを見に来た心もみたされて、とても良いライブで満足です。
トルドが意外とかわいい笑顔を見せたのはちょっと嬉しいような驚きです。
それではピット・インにいけなかった人におまけです。
とても柔らかい音がでるトーレの愛器です。
