スコット・ラファロがなくなって50年になるそうですが、ということはさすがにリアルタイムでは聴いていない人です。
ベーシストのPhil Palombiという人はピアノ・トリオで聴いた事はあるのですが、そのグループはちょっと頭でっかちみたいに思えて良い印象がありません。
ところがピアノがDon Friedman でドラムスがEliot Zigmundなのでちょっと面白そうです。
1曲目がイスラエル、ピアノがエヴァンスを少し軽くした感じですが、さわやかでとてもいい、ベーシストのアルバムですがfriedmanが本当に主役ではと思ってしまいます。
2曲目は エヴァンスの曲、ここでリーダーのパロンビのベースソロが入りますが、ウォーキングとソロのメロディの採り方が実にスコット・ラファロを尊敬していたのを伝える演奏です。やはりこちらが主役なんでしょうね。
3曲目はそのベースのインプロ、4曲目はラファロの曲をベースソロからでベース好きならかなり楽しめると思いますが、なれていないとちょっとやりすぎかなとも思います。
4曲目がFredmannoのとても美しい曲で、やはりこのアルバムピアノの人選で勝負がついたような感じです。お年のフリードマンがここまでしなやかでみずみずしいピアノを弾く事は驚きです。
6曲目はベースソロのインプロでベースの音がとても良い。ベースにミュージシャンが導かれている感じです。このベース、実はスコット・ラファロが弾いていた1825 PRESCOTT BASSという器、ですからこのアルバムの本当の主役はこのラファロが弾いていたベースなのです。それほど音に主張があるのです。
次の曲はエバンスが晩年よく弾いていた曲ですが、3人がこの楽器の魔法にかけられたような
演奏で次の曲に続きます。
ということで主役はラファロのベースという事になるのです。
ところがここまでアルバムの主役の事はかきましたが、本日の主役はこの人たちです。
おめでとう なでしこジャパン
RE:PERSON I KNEW ATribute To Scott LaFaro / PHIL PALOMBI
Phil Palombi (b)
Don Friedman (p)
Eliot Zigmund (ds)
Recorded on December 7 & 8, 2010 at Bennett Studios, Englewood
1. Israel
2. Turn Out The Stars
3. Improvisation - Meditation
4. Gloria's Step
5. Chopin-esque
6. Improvisation - Inspiration
7. RE: Person I Knew
8. The Calling
9. Improvisation - 1961
10. A Monk Minute
11. Memories Of Scotty
12. Trepidation