レーベルLABEL BLUEの古いアルバムは中古屋さんで見かけると欲しくなります。ここのアルバム、日本盤で帯があり、トリオ構成によるジャズ・タンゴの完成作とあります。もちろんすぐ拾いました。
バンドネオンの世界を知りませんが、このファン、ホセ・モサリーニという人はピアソラの双璧をなすと言われた人で技量はそれ以上らしいです。
1989年録音のアルバムで、ピアソラのこの手のアルバムに比較して現代音楽的、アドリブ的なシャープな演奏です。
1曲目、ギターにマルク・デュクレを迎えて、表現豊かなスキッドな表現で実はこのアルバム1番いいかも知れない演奏です。
2曲目がミンガスの“フォーブス知事の寓話”ですが、メロディはバンドネオンに会っていて驚きますし、そこで繰り広げられる演奏はとてもJAZZ的で驚きます。ベーシストはjazzの人ですが、ピアノのおとは硬質で、バンドネオンはとても即興的でとてもこの曲がマッチしていて驚きます。
3曲目からしばらくは現代タンゴとした演奏で、思索的な曲であり、ドラマ性を表現したいした曲が続き、これはもちろん現代タンゴのアルバムだと認識します。
4曲目12分に及ぶ曲ですが、力強い、現代JAZZ状況では表現しない、アルゼンチンの政治的な弾圧からパリに亡命した彼等の悲哀が表現されているように思う大作です。この曲を作曲したベイテルマンはこの後作曲に専念するために演奏活動から離れます。
5曲目はベーシストの曲でしっとりとしたところを意図した曲で、アルコからピッキングになったところのベース音はなかなかふくよかです。
6曲目は激しい現代的なタンゴで子のグループが決して受けをも狙わず真摯な表現を目指していることがわかります。
その中哀愁的な曲は7曲目、このグループの魅力が凝縮したようなモダンで挑発的なところもある、そしてタンゴの哀愁もある素晴らしい演奏です。
8曲目はモンクの曲、ピアニストの和音はモンクそのもの、この様にバンドネオンで表現されても、とてもあっているのに驚きます。
失礼ながら知らないバンドネオンのアルバムがJAZZ的に聴いても、とても素晴らしいアルバムでした。
この方が巨匠であることは間違いありません、失礼しました。
VIOLENT / Juan Jose Mosaini
Juan Jase Mosaline bndneon
Gustavo Beyielmznn piano
Patrice Cartini bass
Marc Ducret guitar on1
1 VIOLENT
2 FABLES OF FAUBUS
3 RAOCES DOS
4 RAICES TRES
5 CANAL SAINT MARTIN
6 l'AUTRE VISAGE
7 APRETONADOS
8 CREPUSCULE WITH NELLIE